学びが人間関係にも活かされています

人間生活学部 子ども教育学科 2年 K.Mさん

子ども教育学科を選んだ決め手は?

私は、幼少期の経験が大人になってからの自己満足感や価値観に大きく影響することを知って、その基盤となる時期の教育に携わりたいという思いが以前からあったのですが、幼児教育に携わろうか小学校教育に携わろうか迷っていました。

そんな中、藤女子大学では保幼小連携を強みにしており、連続した学びを深めることで、子どもにとってギャップの少ない保幼小の接続を目指す教員を養成していることを知りました。入学したら自分の学びたい時期の子どもの知識を連続して身に付けられ、それを強みにできるという点に魅力を感じました。

また、オープンキャンパスの模擬講義で“ありのままの子どもの姿を受容する”という言葉を聞いて、私の目指したい教育像に近いと感じ、入学を決意しました。

あなたが感じている高校と大学の授業の違いは?

大学では「この学問を専攻したい」と自分で決めて入学し学んでいるので、興味・関心のある学問について知識を増やしたり考えを深めたりできるのがとても楽しいです。

子ども教育学科の授業では模擬保育など実践的な学びも多く、真面目に思いっきり“遊ぶ”というのも私にとっては初めての体験でした。授業では、学生同士で子ども役、先生役になって手遊びをしたり読み聞かせをしたりすることがあります。思いっきり遊ぶのは最初少し照れくさかったですが、座学で学ぶだけでなく、実践的な活動が多い方が楽しいですし、だんだんと指導案をスムーズに作成できるようになって成長を感じます。

また、高校は朝から夕方まで全員がほぼ同じ授業を受けますが、大学は午前で授業が終わったり、夕方だけ授業があったりと、比較的自由に使える時間が多いです。アルバイトやサークル活動など、自分次第で学業以外にも色々な挑戦をする機会がたくさんあるというのも、高校とは違う魅力だと思います。

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子ども教育学科ならではのおすすめの授業は?

私は音楽の授業が魅力的だと思います。ただ理論や授業方法を学ぶだけでなく、小学校の先生を目指す人は全員ピアノのレッスンを受けます。保育者はピアノをすらすら弾けるイメージがあったので、経験者ばかりだったらどうしようかと不安でしたが、未経験の学生もたくさんいますし、大学内にピアノ練習室があるのでピアノを持っていなくても大丈夫です。私も未経験だったので2年生の4月からピアノを始めましたが、今はブルグミュラーの『アラベスク』などのクラシックの曲を弾いたり、季節の童謡を歌いながら弾いたり、少しずつですが自身の成長も感じられ、楽しくピアノを練習しています。

先生もとても優しく、たまに疲れて練習を休んでしまっても「そんな時もあるよね」と言ってくれたり、うまく弾ける自信がなく不安に思っていたら安心するような声掛けをしてくれたりして、のびのびと成長できるのでとてもありがたいです。

大学生活で一番成長したと感じることや、入学前後でのご自身の変化は?

授業を通して、子どもと関わる際にもそうですが、人と関わる際に感謝や相手を承認する言葉を積極的にかけることを心がけるようになりました。子ども教育学科の授業では、褒めることで子どものモチベーションを高めたり「できたこと」だけでなく頑張った過程も評価したり、無条件に存在を承認する大切さを様々な授業で学びます。このような学びから、アルバイト先の人や友人、家族などとの関わりの中でも、感謝や承認といった「言われて嬉しい言葉」をどんどん言葉にしようと思うようになりました。

同じメッセージを他者に伝えるにしても、少し言葉が違うだけで前向きに捉えてもらえたり、もしくは不快な気持ちにさせてしまったりすることがあるかもしれません。メッセージの「伝え方」を考えるというのも子どもとの関わりの中で非常に重要ですし、この学びが身の回りの人間関係にも活かされていると感じます。

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あなたが考える子ども教育学科の魅力は?

子ども教育学科は、保育者や小学校教諭をはじめとした「子どもが好きで、子どもと関わる仕事に就きたい」と考えて入学している人が多いので、同じような進路を思い描いている人と将来の話をしたり、学びを深められたりするのがとても良いと感じています。子どもと関わる仕事に就きたいという学生が多いこともあってか、温厚で気遣いのできる気さくな人が多い印象で、とても過ごしやすいですし、少し人見知りな私でもすぐに打ち解けられました。人前で手遊びなどをするのは少し恥ずかしいですが、みんなが楽しくできる雰囲気を作ってくれるので、そういうところも好きです。

他の大学の友人に尋ねると、あまり同じ学科の人でも接点がないという話を聞きますが、藤女子大学の子ども教育学科は少人数ということもあって、名前と顔が一致している同級生がほとんどです。先生も名前を覚えてくれて、「最近部活はどう?」という大学生活のちょっとした話から、採用試験など進路にまつわる真面目な話まで、何かと気にかけてお話ししてくれます。私は子ども教育学科の学生と先生が大好きですし、入学して良かったと心から思っています。

将来の夢や今後の目標を教えてください

私は、小学校・幼稚園教諭の区分で札幌市の教員採用試験を受け、教員になりたいと考えています。これから3、4年生で控えている実習は不安でいっぱいですが、今通っている小学校ボランティアや藤女子大学で行っているボランティアなどを通して子どもと関わる機会を多く持ち、自分の得意・不得意を分析したり、子どもへの理解を深めたりと、実践力をつけられるようにしたいです。また、所属しているチアダンス部の活動も、学業と両立しながら頑張っていきたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

私自身、入学前は「女子大ってどうなんだろう?」となかなか大学生活の想像がつかず、不安もありましたが、優しくて素敵な友人たちに囲まれて毎日幸せです。良い意味でのんびりとした雰囲気で、リラックスして日々の生活を送ることができています。藤女子大学の子ども教育学科の魅力が少しでも伝わったら嬉しく思います。進路決定に際して悩むことも多くあるかとは思いますが、応援しています!

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(学年、掲載内容等は2023年11月取材当時)