文化総合学科のカリキュラムは「現代社会」と「歴史・思想」の2つの専修からなっています。「現代社会」専修は異文化コミュニケーション、文化人類学、法学、国際関係論、心理学などの学問領域から構成され、「歴史・思想」専修は、西洋史、日本史、哲学、倫理学、思想史などから構成されています。各専修に置かれた科目は、先生が学生に考える材料を提供する講義科目と、学生による発表や討論を中心とする演習科目(ゼミ)に分けられます。学生は、基礎から専門への段階に応じて、教養・入門科目から特講科目へと、また基礎演習から演習・卒研演習へと進んでゆきます。
高校でいう「政治・経済」の内容にあたる「法学」「国際関係論」に加え、現代社会の理解に有益な「異文化コミュニケーション論」「文化人類学」「心理学」から構成されています。
現代の社会と文化について、その制度や心理を含めて多面的に学び、異文化間のコミュニケーションの在り方を研究します。
社会的課題を発見する感性と、問題解決に必要な道筋を構想する力に加え、フィールドワークやアンケートの手法、コミュニケーションスキルなど社会人に必要な実践的対応力を磨きます。
高校の「日本史」の延長にある〈日本史(古代・中世)〉〈日本史(近世・近代)〉、「世界史」の延長にある〈西洋史〉、「倫理」の延長にある〈哲学〉と〈倫理学〉から構成されています。
現代の社会と文化について、その成り立ちから理解するために、背景や基盤となっている歴史・思想を研究します。
文献・資料・史料の収集ならびに分析を通して、過去の人類の知的遺産を理解できるようになります。そして、現在の様々な事象を多角的に見る能力を身に付けることができます。
文化総合学科の科目は、授業の形態や内容のレベルに応じて、区分されています。
入門科目入門科目は講義形態の授業です。各専門分野で授業を受けるにあたって必要となる基礎的な知識や考え方について学びます。
特講科目特講科目は、入門科目にくらべ、より専門的で特殊な内容を対象とします。いくつかの入門科目を履修し、関心のある学問領域が絞られてきた段階で、該当する特講科目を履修します。これらの科目の多くは、2、3年次に開講されています。特講科目の履修にあたっては、前提となる入門科目の履修が必要です。
基礎演習は1年生対象の科目です。その主たる目的は、大学で習得する専門的な知識を使った調査・研究の方法に関する、基礎的な理解を身につけることにあります。文献や資料の探し方のほか、レポート作成や報告の仕方などを、担当の教員が指導します。
演習科目は2、3年次に開講されています。卒業研究へとつながるテーマを見つけ、卒論を書き上げるうえで必要な準備を進めるため、担当教員による個別的な指導がおこなわれます。
4年次の卒研演習は自分で選んだ課題を卒業論文に仕上げるための科目です。指導を希望する教員の卒業演習を履修するために、3年次までにその教員の演習を履修する必要があります。
卒業研究では、研究の成果を論文にまとめ上げ、その結果(卒業論文)について審査をうけます。指導教員と学科の評価に基づき、単位が認められます。