蔵書数が多く勉強の場として最適です

図書館情報学課程
文学部 文化総合学科 3年 O.Aさん

受講しようと思ったきっかけは?

中学生の時から図書館司書という職業に興味があったので、図書館情報学課程があり、司書資格の取れる藤女子大学に進学しました。そして、図書館司書になりたいという気持ちと、図書館という施設がどのように成り立っているのかを知りたいという気持ちから、図書館情報学課程を受講しました。

また、図書館の制度や司書の業務についてだけではなく、パソコンを扱う授業もあると聞き、それに興味があったことも理由の一つです。司書資格取得というだけでなく、この授業を通じて自らのスキルアップも望めると思いました。

どのようなことを学んでいますか?

図書館の成り立ちや制度、図書館での業務などについて幅広く学んでいます。「図書館施設論」や「図書館サービス概論」などでは、図書館がどのようなサービスを行ってきたか、また、これからどのようなサービスが求められるのかについて学びました。その他にもパソコンを扱う授業では、HTML(※)を用いてホームページのようなものを作ったり、電子書籍を作ったりする授業もあります。司書の業務については、図書の分類作業などを実際に演習で行います。

授業をしてくれる先生の中には実際に図書館で働いている方や以前働いていた方もいて、図書館についてリアルなお話を聞くことができます。教科書をただ読むというような授業ではなく、実際に作業をしたり、図書館や公文書館に見学に行ったりする授業もあるのが魅力です。

※「Hyper Text Markup Language」の略で、WEBページを作成するために作られた言語のこと。

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図書館情報学課程ならではの面白い授業を教えてください。

必修の授業ではありませんが、印象に残っている授業は「アーカイブズ論」です。サーバーの設定や実際に公文書館に見学に行くなど、様々な体験ができました。また、情報の収集や管理・保管などの取り扱いについても、図書館とはまた異なった公文書館の視点から勉強することができて興味深かったです。

必修の授業では「情報資源組織論」など、コンピュータを使った授業がありますが、中でも「情報技術論」で電子書籍を作ったのは面白かったです。それまでのHTMLの知識を確認することもでき、技術が身についた成果が目に見える形になるので達成感がありました。「情報資源組織論」なども毎授業の課題がHTMLでの提出なので、授業で習ったことを使わずに忘れてしまうということが無いのがとてもいいです。

図書館情報学課程を通じ、どのような力が身に付きましたか?

図書館の歴史や制度、教育、生涯学習との関わりや司書としての仕事のことだけでなく、情報の取り扱いについても勉強するので情報の管理能力が身に付き、意識が変わったと思います。情報の管理というと大げさな感じがしますが、個人的なものだとメールの管理・整理方法であったり、書類の整理であったり、ちょっとしたことでも意識してみると全然違いました。

また、リモート授業ではZoomしか使ったことがなかったのですが、図書館情報学課程ではGoogle Meetを使うことが多く、パソコンを使った課題なども多かったため、コンピュータのツールを使うことにも慣れることができました。

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将来、学んだことをどのように活かしていきたいですか?

図書館司書として働くことができた場合、学んだことを生かす機会は多くあると思います。例えば、「図書館情報組織演習」で学ぶ図書の分類や目録作成は、授業内でその作業を行うので、経験や知識を実際に使うことができると思います。

また、図書館司書以外に就職した場合でも、HTMLや情報管理についての知識は、現代の情報化された社会では重宝できるものだと思います。現在学んでいるのは図書館についてですが、さまざまな視点から図書館の役割と社会との関係についての勉強もするので、図書館司書に限らず、様々な就職先で学んだことを活かせると思います。

受験生の皆さんへのメッセージ

図書館情報学課程に限らず、図書館司書や司書教諭の資格を取得したい人にとって、藤女子大学は勉強する場としてとてもいいと思います。図書館の蔵書数も多いですし、授業もただ知識を詰め込むというものではないので、とても楽しいです。

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(学年、掲載内容等は2023年11月取材当時)