私が文化総合学科を選んだ理由は、幅広い分野を好きなだけ学ぶことができる学科だからです。
この学科では、入学してから様々な学問分野に触れ、学びながら自分が何を研究していきたいのかをゆっくり考えることができるので、受験時に学びたいことを絞りきれていなかった私には合っていました。
また、高校時代に社会科系の科目が好きだったので、その延長線のような学びが実現できると感じたのが文化総合学科だったからです。現代のことから歴史的なこと、思想も学べるので、私のように社会科系の科目が好きな方におすすめの学科です。
私は、異文化コミュニケーション学を中心に学んでおり、伊藤明美先生のゼミに所属しています。
このゼミを選んだ理由は、日本人と外国人の価値観や生活スタイルの違いについて興味があったので、それについて学ぶには異文化コミュニケーション学が最も適していたからです。所属しているゼミでは、国際関係、ジェンダー、世代などの諸問題への向き合い方について研究しており、学生が興味を持ったテーマを担当して発表しています。
私は現在、日本における幼くて不完全なものを美徳とする「かわいい」文化について研究しています。ゼミは研究テーマが多岐にわたり、自由度が高いので、毎回新たな発見があって刺激になります。そして、先生が親身になって研究の相談に乗ってくれて、関心のあるテーマについて掘り下げてくれるおかげで、自分のやりたい方向性を定めることができるので心強いです。
「異文化コミュニケーション」の授業がおすすめです。この授業では、外国人と日本人のコミュニケーション文化を比較しながらそれぞれの国民性を学びます。外国人との関わり方だけではなく、私たち日本人のコミュニケーションの特徴も知ることができます。この授業のおかげで、外国人の方と関わる際に戸惑いが減りましたし、相手のコミュニケーション文化に寄り添えるように意識することができるようになりました。
もう1つ印象深かった授業は、「英語圏文学講義B」です。この授業は、数多くのシェイクスピアの作品に触れながら文学を学びます。場面を切り取ってセリフや表現技法について解説してくれるので、それをふまえ改めて作品を鑑賞すると、ストーリーや世界観をよく味わうことができてとても楽しかったです。
大学生活を通して、多様性を受け入れられるようになったと強く感じます。
授業でジェンダー問題や国際関係を中心に幅広い社会問題に触れ、議論してきたことで、入学前と比較して視野が広がり、今起こっている社会問題を自分事のように考えることができるようになりました。思い返すと、履修したほとんどの科目がこの身に付いた力に繋がっていると感じます。
それに加え、アルバイトなどを通して様々な立場の方と実際に関わる機会が増え、先入観や偏見に囚われずに行動できるようになりました。また、物事を批判的に見る力も身に付いたと感じます。大学では、数多くの文献や論文を読みます。その際に先生が、「何でも初めは物事を批判的に考えてみよう」と教えてくれました。それを日常生活でも応用し、世の中に溢れる情報を鵜呑みにしないように意識しています。
1番の魅力は、既にお話しした通り、幅広い分野の中から関心のある科目を自由に組み合わせられることです。文化総合学科の授業だけでなく、科目によっては英語文化学科や日本語・日本文学科で開講されている授業でも受けることができるので、文化総合学科に在籍しながら他学科の雰囲気も味わうことができます。
また、語学の授業の他に、「文化論」と「文化史」という授業があります。これは、本学の語学授業で取り扱っている言語の国の授業が全て開講されており、言語だけではなくその国の生活様式や歴史について学ぶことができるので、イメージが付きやすく学びが深まったように感じました。
今後は、語学力を更に高めていきたいです。私は大学で語学を学びたい気持ちが強かったので、これまでに英語、中国語、韓国語の授業を履修してきました。その結果、駅などでよく見かける外国語の案内看板が読めるようになったり、外国のドラマでセリフを聞き取ることができるようになったりして、大きな達成感が得られました。
私の目標は、実際にネイティブの方とコミュニケーションが取れるようになることです。卒業後は、語学力を活かして活躍できるような存在になりたいです。それを実現させるために、在学中は積極的に語学科目を履修していきたいと考えています。
藤女子大学は、先生方も学生たちも本当に親切な人ばかりで、本当に居心地が良いです。また、校舎も神聖な雰囲気が感じられ、図書館も充実していて、大変学びやすい環境です。
私は藤女子大学の学生であることを誇りに思っています。大変な時期だとは思いますが、藤女子大学でのきらきらしたキャンパスライフを思い浮かべて頑張ってください!
(学年、掲載内容等は2023年11月取材当時)