藤女子大学の基本方針

藤女子大学は、キリスト教的世界観や人間観を土台として、女性の全人的高等教育を通して、広く人類社会に対する愛と奉仕に生きる高い知性と豊かな人間性を備えた女性の育成を使命とする建学の理念を達成するため、次の通り、基本方針を定める。

大学として求める教員像および教員組織の編成方針

<求める教員像>
  1. 藤女子大学として求める教員は、カトリック精神に基づく女性の全人的高等教育を推進していくため、本学の建学の理念、教育目的を理解し、学生との人格的な触れ合いの中で、本学の教育を担当するにふさわしい教育上の能力と、優れた研究能力を有する人材。
  2. 学部及び研究科の教育研究の理念のもと、「学位授与の方針」、「教育課程編成の方針」、「入学者受入の方針」を理解し、熱意をもって教育研究活動に積極的に取り組む人材。
  3. 教職員一人ひとりの相互信頼と尊重の上に、教育の質を高め、その成果を広く社会に提供することにより社会の発展に寄与する能力を有する人材。
<教員組織の編成方針>
  1. 学部及び研究科の教育目的、人材養成の目的を実現するため、「学位授与の方針」、「教育課程の編成方針」に基づいた教員組織を編成する。
  2. 大学設置基準及び大学院設置基準に基づき適切に教員を配置するとともに、学生収容定員に配慮した教員組織を編成する。
  3. 教員の年齢構成の均衡を図り、ジェンダーバランスに配慮した教員組織を編成する。

学生支援方針

  1. 学生の人間的な成長と自立を促し、社会に貢献できる諸能力の育成を図るため、安定かつ充実したキャンパスライフを実現するための支援体制を整備する。
  2. 学生が自主的に学ぶ姿勢を促し、学生相互に学びを深めるための学習環境を整備する。
  3. 意欲ある学生に経済的に安定した学修機会を提供するため、奨学金制度を拡充する。
  4. 学生が心身ともに健康で安全な学生生活をおくるために必要な基盤を整備し、教職員と学生の人格的な触れ合いを通じて良好な関係性を保つ支援体制を整備する。
  5. 学生のキャリア形成のため、教育課程内外を通じて多様な支援を行うことで、生涯にわたって女性としてのキャリアを追求できる支援体制を整備する。

教育研究環境整備に関する方針

  1. 教育研究の質の向上を図り、より良い教育研究の成果を実現するため、必要な施設・設備の充実を不断に進めるとともに、教職員・学生の多様な研究機会の確保に努め、研究倫理のいっそうの浸透を図る。
  2. 学術情報の集積拠点として、またそのアクセス窓口として、図書館の機能を拡充し、電子化の進展・学術情報流通の変化に対応する体制を構築する。
  3. 全ての学生、教職員にとって、安全で機能的な学修環境を提供するため、さまざまなセキュリティ対策に配慮し、ユニバーサルデザイン化を指向した教育環境を整備する。

社会連携・社会貢献に関する方針

  1. 本学が培ってきた伝統的な知見、教育成果を、広く社会に還元し、地域の人びとへの生涯学習・公開講座等の多様な機会を提供することで、文化の高揚に寄与する。
  2. 本学の教育資源及び施設設備等を活用し、地方自治体・企業産業界等とも連携しながら、地域社会の生活上の諸課題の解決に取り組む。

管理運営に関する方針

  1. 関連法令を遵守し、学内諸規程に基づき、公正かつ透明性の高い管理運営を推進する。
  2. 各組織と職位等の権限と責任を明確にし、意思決定のプロセスを明快にする。
  3. 学長のリーダーシップを確立するため、ガバナンス機能の改革を推進する。
  4. SD(スタッフ・ディベロップメント)活動を推進し、教職員・事務組織の情報収集、企画・立案機能を強化する。
<求める職員像>
  1. 藤女子大学として求める職員は、カトリック精神に基づく女性の全人的高等教育を推進していくため、本学の建学の理念、教育目的を理解し、本学の教育研究活動を支援するにふさわしい職務上の諸能力と、高い倫理観を有する人材。
  2. 大学運営を担う一員としての主体的意欲と責任感を持ち、広い視野と柔軟な考えをもって、行動し、社会情勢や環境の変化に機敏に対応できる人材。
  3. 教職員一人ひとりの相互信頼と尊重の上に、協調と寛容を重んじ、協働して組織力の向上に寄与する人材。

財務に関する方針

  1. 本学の建学の理念、教育目的を実現し、永続性を保障するため、安定的な財政基盤を確立する。
  2. 中長期的な財務計画の下、年次的な予算編成により、適正な収支を維持する。