英語圏文学・文化講義、文学・文化演習、卒業研究演習
火曜日Ⅲ講時
なにか明確な理由やきっかけがあったというよりも、振り返ってみれば一本の線としてつながっていたのかな、といったところです。
子ども時代に英語に触れたり、本を読んでそれを文章に書き留めたりしていたこと。今でいうジェンダーへの意識や疑問も持っていたように思います。また、学生時代、学科を越えて、英文学関連の授業をなるべく履修するようにしていたことや、進路を決める際、家族から、進学やイギリスへの留学を選択肢に含めて考えてみてはどうかと助言されたことなど。そうしているうちに、いつしか現在の専門分野にたどり着きました。
“If at first the idea is not absurd, then there is no hope for it.” 有名な科学者の言葉とされていますが、既存の枠組みに収まらないことを恐れず、自分の関心や考えを追究していくことを後押しするような言葉だと思うので。
中学高校生が手にとりやすいものとして、例えば、若桑みどり『お姫様とジェンダー』(2003)はどうでしょうか。物語のなかに巧妙に織り込まれている「女らしさ」「男らしさ」などに気づかせてくれます。