News
2026.10.01
イベント
    #キリスト教文化研究所

【キリスト教文化研究所】公開講演会が行われました

9月23日(水)に第26回藤女子大学キリスト教文化研究所公開講演会が行われました。今回は、日本聖公会北海道教区主教の笹森田鶴氏をお迎えしてお話を伺いました。

笹森氏は聖公会における日本初の女性主教ということもあり、大変興味深い内容のお話でした。
まず、聖公会の歴史についてのお話があり、続いて北海道における宣教について語られました。明治以降の聖公会の北海道宣教は早く、カトリックが入ってくるかなり前から、はじまっておりました。なかでもウォルター・デニング師やバチラー夫妻の活躍は目覚ましく、特にアイヌの方々への影響は多大であり、知里幸恵や金成マツといった著名な方々の入信にかかわっておりました。

後半は女性司祭の誕生の歴史とその苦難について語られました。
最初の女性司祭は1944年にフローレンス・リー・ティム・オイという方で、香港教区において按手されました。
しかし、その後のアメリカにおける女性司祭按手についても簡単に承認されたわけではなく、意見の対立は続いたとのことです。さまざまな困難をかかえつつも女性司祭の誕生は世界各地で承認されるようになりました。1989年アメリカ聖公会において、初の女性主教が誕生し、現在では100名近くの主教が生まれています。
日本では、1998年に渋川良子執事が日本聖公会最初の女性司祭として按手を受けました。翌年、山野繁子司祭とともに笹森田鶴司祭が按手を受け、その後2022年復活の土曜日に笹森氏が日本聖公会初の女性主教となり、現在は北海道教区を担当なさっています。

しかし、ここに至る道のりは決して平坦なものではなく、多くの反対や障害があったとの説明がありました。司祭職に男性も女性もないという主張がある一方、女性司祭は受け入れられないという強い反対もあるとのことで、現在も話し合いが続けられているということです。
紆余曲折ありながら、新しい局面に向かって歩んでいる聖公会教会の現状を知ることができ、カトリック教会との相違も考えさせられ、大変貴重な時間を過ごすことができました。

講演会に足を運んでくださった皆様に、改めて御礼申し上げます。

sasamori1.jpeg
sasamori.jpeg