プロジェクトマネジメント専修ソーシャルプロジェクト系科目の「協働学習入門」では、多様で個性豊かな背景を持つ社会人の方々をお招きし、協働と学びについて講義をいただいています。第6回目のゲストは、NPO法人DAKKOおよび(株)ペタゴー代表の横張寿希さん。今回は「デンマークと日本の育ち方」ついて授業をしていただきました。世界一幸福度の高い国として知られるデンマークの社会や教育はどのように成り立っているのか、そんな幸福度の高い社会にかかわる主体としての自分をどのように育んでいるのかなど、「自分軸をもって生きる」ことを中心にお話しいただきました。
学生は「まずは他者への教育等ではなく、自分自身の意識を変えることが大切である。共感はするけど、それ以降は自分で考えて決めることが大切。また、人の意見に流されない、自分軸をもつことが重要」「進路を決める上や社会生活でも、自分軸を持ち自分がやりたいと思ったことに行動し挑戦すること。時には嫌な事は嫌だといえることも必要だと思う。 また自分の意見や考えを大切にできるように、今自分がどう思っているのか、本当にそれでよいのかを常に考えることでまわりに流されない行動、取り組みをしていくことが必要だと感じる」「民主主義について、多数決というよりも、合意形成を突き詰めて行くことがソーシャルワーカーとしても非常に重要だと感じました。 本人の家族がAと言っていても、本人がBがいいという意思がある場合、とことん合意形成をする必要があります。その上で、今回デンマークの民主主義についての考えを聞くと、やはりデンマークの価値観や、北欧諸国の福祉観・人間観を学ぶこと、知ることは今後の自分の人生に有意義に働くと改めて気づきました」など、横張さんから多くのことを学び取っていました。
協働学習入門では、今後も様々な人生を歩んでこられた方々から学ぶ機会を設定します。プロジェクトマネジメントや教職課程としてはとても大きな学びの時間となっています。