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2025.10.17
学部・学科
    #日本語・日本文学科

【日本語・日本文学科】大学祭(藤陽祭)で展示と発表を行いました

日本語・日本文学科では、10月11日(土)の大学祭(藤陽祭)で、発表や展示などを行いました。

浮世絵と古典文学についての展示.JPG

展示は、浮世絵と古典文学に関する内容で、学生が調査を行い、まとめたものです。
鵺、酒呑童子といった現代でもよく知られた妖怪、また『平家物語』を題材とした浮世絵を取り上げました。
古典の本文と浮世絵とを比較すると、浮世絵師が本文とは異なる表現をしていることに気付きます。
そうした点について、なぜ本文と異なる描写にしたのかを考察したりしました。

同じ教室では、日本文学にまつわる素材で、栞や缶バッジを作成するコーナーも設けました。
来場してくださった方々に、素材を選んでもらったり、自分でデザインしてもらったりしました。
途中で缶バッジを作成する機械が動かなくなるトラブルも起きました(作ることができなかった方、ごめんなさい)が、なんとか乗り切り、来場者の方々にはたいへん喜んでいただけたようです。

栞・缶バッジ製作.JPG
学生による発表.jpg

発表会場では、まず学生が『南総里見八犬伝』と浮世絵について発表を行いました。
この発表で主に取り上げる歌川国芳について説明し、『八犬伝』で活躍する八犬士を華麗な浮世絵を用いて紹介しました。
また、『八犬伝』の挿絵に作者の曲亭馬琴が細かい指示を出していたことを、馬琴の下絵と出版された本の挿絵とをくらべながら解説し、次に、名場面として名高い芳流閣の場面を取り上げたり、作中人物の犬村大角の着物の柄に着目して考えたことを述べたりしました。
学生は「緊張する」と言っていましたが、発表メンバーで力を合わせてやり遂げました。

学生の発表に続いて、教員によるシンポジウムを行いました。
テーマは「日本語・日本文学における異性装」ということで、古典文学、日本語学、現代マンガの観点からトークを繰り広げました。
同じテーマで複数の教員が公の場で語り合うのは、なかなか実現しない貴重な機会で、大いに教員自身の刺激になりました。

教員によるシンポジウム.jpeg

当日発表や展示にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回行われた教員によるシンポジウムは、11月8日(土)開催の「藤オープンリサーチフォーラム(藤ORF)」でも行いますので、聞き逃した方はぜひお越しください。