9月10日(日)に、文化総合学科の学生8名と教員1名で大通公園にて札幌彫刻美術館友の会が主催した彫刻清掃ボランティアに、札幌大通公園ロータリークラブの方々と参加しました。
10時から12時の約2時間で4つの彫刻を清掃しました。
清掃を行った彫刻は以下の4つです。
・泉の像
1959年に本郷新によって作られたブロンズ製の屋外彫刻です。まずブロンズ像に水をかけ、自然に害のない洗剤をつけたブラシで汚れを落としました。特に白い筋のような汚れは鳥の糞なので見かけたら必ず落とすようにしました。洗い終わった後ワックスを塗っていきました。特に、肩と腕の繋目にはしっかり塗っておかなければ変色の原因となります。その後、乾拭きをする過程で銅像を磨きました。
・石川啄木の像と歌碑
1981年に坂坦道によって制作され、当初はとうもろこしを持たせる予定だったそうです。泉の像と同様にブロンズでできています。ワックスを塗っていくところまでは泉の像と同様に作業しました。その後乾拭きをする過程で銅像を磨きました。特に突起している部分に光が出るように磨くと銅像を一層綺麗に見せることができるのです。
・牧童
1956年に峯孝によって制作されたブロンズ製の彫刻です。少年の手元や子牛の足が細かく彫刻されており、細かな部位を隅々までブラシを使って磨きました。子牛の頭には手が届かなかったので脚立に登り清掃作業を行いました。
・希望
1958年に山内壮夫によって制作された白コンクリート製の作品です。この像は高さがあるため、札幌彫刻美術館友の会の方々が高圧洗浄機を使用して清掃するのを見学しました。船首をイメージして作られたこの像は、約20年ぶりに清掃されたそうです。
当日は天気が良く気温の高い日でした。そのおかげで水もすぐに乾き清掃するにはちょうど良く、他のボランティアの方々と協力して銅像の清掃作業を終えることができました。
地域の方々と交流しながら、彫刻が制作された背景に思いを馳せて、隅々まで磨き上げました。街中の彫刻について知る良い機会になりました。
札幌彫刻美術館友の会のみなさんのご厚意でとても貴重な体験ができました。あらためてお礼申し上げます。
(文責: 藤女子大学文学部 「文総ちょうこくみがき隊」一同)