2026年1月24日(土)にキリスト教文化研究所の研究会を開催しました。今回の発表は渡邉浩・本研究所所長による「現行法による列聖手続き」です。
1917年の『カトリック教会法典』において、それまで慣行に従って行われてきた列聖手続きが初めて法という形で整備されました。その後、幾度かの改革を経て今日に至っています。
発表では、現行の列聖手続きに関係する9つの規程が概観された後、それらが互いにどのような関係にあるのか、とりわけ『カトリック新教会法典』(1983年)第1403条が指示する規程(『完徳の神なる教師』)を、他の規程がどのように補完しているのかという観点から解説されました。
また、諸規定がどのように変更されてきたかを分析することで、列聖省が特に21世紀に入ってから、聖人候補者の拡大、認定方法の精密化などの現実的な問題に対して、列聖手続きのアジョルナメント(現代化)に取り組んでいることが明らかにされました。
その後の質疑応答では、複雑な手続きをひとつひとつ確認するような質問が飛び交い、改めてその難しさが浮き彫りになりました。
最近では1990年代生まれで「神のインフルエンサー」と呼ばれたカルロ・アクティスが2025年に異例の早さで列聖されたことが話題となりましたが、その背後にどのような具体的な手続きがあるのかを知ることができる発表でした。