10月16日、初の試みとしてオンラインで大学祭が実施されました。昨年度の大学祭はコロナ禍により中止しましたが、今回の大学祭では動画配信を中心に発表を行いました。日本語・日本文学会学生運営委員は、「画狂老人としての北斎」という動画を発表しました。この動画は、コロナ禍前に行った2019年度の研修旅行の成果を発表したものです。実は今年開催された東京2020オリンピックを機に、葛飾北斎の浮世絵デザインがパスポートのデザインとして起用されています。そんな国際的に人気な葛飾北斎とその作品について今回調査しました。
浮世絵は江戸時代当時の様々な風俗を題材として描かれており、美人画や役者絵は庶民に広く浸透していました。葛飾北斎は、江戸時代後期の浮世絵師です。彼は、画号という絵師が作品を発表する際に名乗った名前を30回以上も変えたとされています。その画号のひとつが「画狂老人」です。この名のとおり、葛飾北斎は浮世絵や肉筆画に人生をかけて打ち込みました。彼の作品の絵本『富嶽百景』には、100歳になれば絵をさらに極められるのではないだろうかという跋文が記されています。今回の動画を通して、葛飾北斎の作画に対する熱意や執着心が伝わるような内容を発表することが出来たと思います。(3年 伊藤碧海 記)