「美味しい!すごい!シッカリしてる!」
そんな褒め言葉は、レストランで活動する高校生も聞き飽きているに違いありません。
一緒に訪問した大学生・大学院生に「すごい…以外の感想を言って!」と、私も指摘したのですが、その褒め言葉は止まりません。
そして、気がつくと引率教員の私自身が「美味しい!すごい!シッカリしてる!」を心の中で連呼していました。
6月のある日曜日、私たちは三笠高校生レストランを訪ねました。
昨年のオープン以来、何かと話題になっていた場所だったので、学生たちに「訪問しない?」と声をかけた時には、これまでにないくらい話がトントン拍子に進みました。
開店前から店内は長蛇の列。
その列を横目に、「まごころキッチン」「Cherie」を予約してくれた三笠市地域おこし協力隊の先輩と一緒に、私たちは申し訳なさそうに店内に入って行きました。
店内への案内、接客、調理、全体の統括はすべて高校生が担当しています。
特に接客は、上級生と一年生がペアとなっており、その連携も滞りありません。
このレストランでの活動はすべて部活動!
とかく、このような高校生の活動では、顧問の先生が汗をかきながら、激しく動き回る姿が目立つケースも多いのも事実。
しかし三笠高校の場合、顧問の先生は落ち着き払い、高校生を信頼し、見守りに徹しています。
そんな一連の動きへの感想が「美味しい!すごい!シッカリしてる!」なのです。
この思いはもう、止めようがありません。
大学生たちは、数年後の家庭科教員としての自分を思い浮かべながら、高校生たちの一挙手一投足をじっくりと見つめていたのかもしれません。
レストランに入った最初のうちは、私も含め、浮かれ気分だったのですが、時間がたつに連れ、大学生たちの表情も心なしか引き締まってきました。
フォンダンショコラの調理体験と高校生レストランや三笠高校についてのレクチャーも交えた、二時間半ほどのスケジュールはあっという間にすぎていきました。
これらの行程を調整してくださった三笠市の「地域おこし協力隊」、そして三笠高等学校の皆さま、本当にありがとうございました。
次回はぜひ、高校での日常の授業や生活も見せていたきたいと考えています。