去る3月19日に学位授与式が執り行われ、文化総合学科では、91名が学び舎を後にしました。文総が卒業生を送り出すのは16回目になります。
講堂での式典の後、学科ごとに分かれ、学位記(卒業証書)が担任の勝西良典先生(哲学)より一人ひとりに手渡されました。
続く担任からの祝辞では、文総での教育の特徴に関連づけて卒業生へのエールが贈られました。その内容をごく簡単にご紹介しましょう。
「文総では『卒業研究論文・要旨集』を発行しており、要旨の再三にわたる修正に全員が取り組みますが、これは世の中に出る前の最後の仕事のレッスンと言えます。他人様にサービスを提供することとは、これで完璧ということのない途方もない事業です。そんな世界に出て行く新参者のみなさんにとって唯一できることが「聴くこと」です。聴くこととは、人の話を鵜呑(うの)みにすることではありません。そこに秘められた、場合によってはその人自身も気づいていない「呼びかけ」を聴き取り、みずからの解釈でもってこれに応えることです。仕事をcalling(天職)とするために、責任ある応答を心掛けてください」というメッセージでした。
卒業式では学位記(卒業証書)の他に、教育職員免許状のほか、資格に関する免状など、さまざまなものを卒業生に渡します。さらに文化総合学科では、『卒業研究論文・要旨集』も全員に配布されます。『卒業研究論文・要旨集』とは、代表論文と卒論提出者全員の卒論要旨が掲載された雑誌のことです。
学位記授与に続き、今年度は、退職される石田晴男先生(日本史)もご挨拶されました。石田先生が大好きな「虎屋の羊羹」が送られたあと、先生は、「まだまだ勉強ということで、サンスクリット語の学習のため、大学の科目等履修生になります」と話されると、卒業生もびっくりしていました。
夜には、有志による卒業記念パーティーがホテルモントレ札幌で催されました。恒例のビンゴゲームやゼミごとの先生への挨拶も行われました。
卒業生のみなさん、おめでとうございます!
自身が大学生活で大事にされたこと、そしてこれからも大事にされ続けていくことを忘れず
に、実り豊かな人生を築きあげていって下さい。
文化総合学科の新OGとなるみなさんの活躍と健康を心よりお祈りしております。
そしてまたいつか、しかるべき時にお会いできることを楽しみにしています。
文化総合学科教職員一同