藤女子大学の母体である藤学園は、1920年(大9)に札幌市(当時の札幌区)に創設された聖ゲオルギオのフランシスコ修道会日本支部によって設置された、カトリック精神に基づく教育事業を行っている学校法人です。
大学図書館のスタートは、1925年(大14)に札幌市に開校した藤高等女学校に遡ります。実際の活動は、1950年(昭25)開学の藤女子短期大学の図書室でその時を刻み始めましたが、当初は教室数個分、職員2名というささやかなものでした。
1961年(昭36)藤女子大学開学とともに、短大・大学共用の「藤女子大学図書館」となり、1968年(昭43)に現在の施設が出来てからは資料の充実も急速に進みました。
1981年(昭56)には全開架方式を採用し、利用も目ざましい伸びを示し、以来現在でも全国レベルで貸出率の非常に高い大学図書館となっています。
1992年(平4)石狩市(当時の石狩町)に人間生活学部が開設され、新しいキャンパスにも図書館が設置されました。
2002年4月には大学院人間生活学研究科が開設されました。
このため札幌市のキャンパス(北16条キャンパス)の図書館を「本館」、石狩市のキャンパス(花川キャンパス)の図書館を「花川館」と呼んでいます。
それぞれの学科構成などを考慮して、教育・学習・研究の推進に寄与するためその充実が図られています。1994年(平6)に図書館システムを導入、受入・目録部門から順次電算化を進め、1996年(平8)には閲覧部門がシステムを導入し、今日に至っています。
蔵書数:304,815冊
逐次刊行物:3,666種 (2023年度末現在)
北16条キャンパスには、文学部(英語文化学科・日本語日本文学科・文化総合学科)があります。
図書館資料は、文学・語学関係資料を中心とした蔵書構成となっており、とくに短期大学発足以来の収集で、英米文学及び日本文学については質量ともに厚みのある内容となっています。
特殊な資料としては芥川賞・直木賞受賞作コレクションがあります。全ての資料は書庫を含め全開架を基本としていますので、資料を手にとってみながら自由に選択ができます。
蔵書数:114,804冊
逐次刊行物:997種 (2023年度末現在)
花川キャンパスには、人間生活学部(人間生活学科・食物栄養学科・子ども教育学科)、大学院人間生活学研究科(人間生活学専攻・食物栄養学専攻)があります。
図書館資料は、おもに社会科学・自然科学・家政学・保育学に関する専門資料とその周辺資料を中心とした蔵書構成となっています。
花川館はデータベースや電子ジャーナルを使った利用ガイダンスも積極的に行っています。また、視聴覚資料(映画)が充実しています。