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2016年度研修旅行のご報告

五稜郭公園にて

今年度の研修旅行は8月29日(月)、30日(火)に1泊2日の日程で北海道新幹線開通に沸く函館へ行きました。
参加入数は総勢24名。うち学生は17名、一般参加2名、引率は本学科の水口幹記先生を団長に、関谷博先生、松村良祐先生、助手の4名、文化総合学科の松本あづさ先生にも参加していただき、大変にぎやかな研修となりました。
29日朝、本学前からチャーターバスに乗車。迷走中の台風10号の進路を気にかけながらの出発となりました。

1日目:8月29日(月)函館泊
4時間半ほどで函館に到着し、最初に訪ねたのは五稜郭タワーです。
ここで松本先生と合流し今年の研修が開始されました。
五稜郭タワーでは五稜郭の歴史、箱館戦争などに関する展示を見学。
その後、五稜郭公園内の箱館奉行所へ向かいました。
箱館奉行所では館の方に解説をしていただきながら館内を見学しました。

 

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箱館奉行所にて
箱館奉行所で館の方の説明を聴きながら

箱館奉行所のあとは立待岬方面へ移動し、与謝野寛・晶子夫妻の歌碑と石川啄木一族の墓を見学しました。
啄木は「死ぬ時は函館で死ぬ」と義弟・宮崎郁雨宛ての手紙に綴っていたそうですが、東京で病死した啄木のその願いを郁雨と啄木の資料保存に尽力した市立函館図書館の初代館長・岡田健蔵氏が叶えるべく遺骨をこの地に埋葬しました。
また、与謝野夫妻の歌碑の寛の歌には郁雨のことが、そして晶子の歌には岡田氏のことが読まれています。
与謝野夫妻の歌碑の向こうには美しい函館の海岸線が望まれましたが、折からの台風10号の影響で眼下の岩場は高い波しぶきを上げていました。荒れた津軽海峡を眺められる機会はある意味貴重だったかもしれません。

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与謝野寛・晶子 歌碑(立待岬)にて
石川啄木一族の墓にて

次に向かったのは箱館戦争旧幕府軍戦没者約800名を供養するために建てられた碧血碑です。新政府に埋葬を許されなかった旧幕府軍戦没者の遺体を柳川熊吉が回収し、実行寺・称名寺・浄玄寺に仮埋葬。その後現在の土地に改葬し、明治7年(1874年)に明治政府から正式に埋葬許可が下りた後、榎本武揚、大島圭介らによって建立されたのが碧血碑です。
バスを止めた位置から鬱蒼とした山道を300メートルほど歩いてゆかねばなりません。なかなか女性一人では行けないところだということで、北海道の歴史を研究なさっている今回特別参加の松本先生も初めて行くことができたと喜んで下さいました。
こういう場所を訪ねることができるのも研修旅行の醍醐味でしょう。

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                                          碧血碑

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初日の最後の見学は土方・啄木浪漫館です。収集家が集めた土方歳三と啄木の資料を展示しています。土方歳三の展示コーナーでは当時の刀や武器などが数多く展示されていました。
かろうじて保っていたお天気もここで崩れ、雨が降り始めたため、隣接している啄木小公園は見学できませんでした。
 
夜は恒例の参加者全員による親睦夕食会を開催し、楽しいひと時を過ごしました。
しかし、オプションで予定していた函館山からの夜景見学も雨のため中止となりました。

        土方・啄木浪漫館

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2日目:8月30日(火)
30日(火)5時。ホテルのロビーに集合したものの恒例の朝の散歩は台風のため中止となり、引率者は1日の行程を見直さなければならない状況になりました。
相談の上、当初予定されていた午後の元町界隈での自由見学を中止し、2時間繰り上げて札幌に帰ることになりました。
当初は電車を利用する予定だった2日目最初の見学施設、函館市文学館への移動もチャーターバスを利用することにし、午後に自由見学予定だった函館市旧イギリス領事館、函館ハリスト正教会、カトリック元町教会などを小雨のなか外観のみ駆け足で見学したのち、函館市文学館へ向かいました。

       函館ハリスト正教会にて

函館文学館では函館ゆかりの作家コーナーを見学したのち、啄木のコーナーでは学芸員の方に丁寧な説明をしていただきながら見学をしました。ちょうど石川啄木生誕百三十年特別企画「函館に守り遺されてきた啄木日記」展が開催されており、なかなか目にすることのできない啄木の日記を丹念に見ることができました。参加した学生からも「啄木の日記を見ることができて良かった」という感想が多くありました。
次に向かったのは文学館から1丁ほどのところにある函館市北方民族資料館です。アイヌ民族をはじめとする北方民族関係の充実した資料を解説を聞きながら丁寧に見学しました。

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函館市文学館内の啄木像とともに
函館市北方民族資料館にて

赤レンガ倉庫群で昼食のために1時間ほど自由時間を取ったのち、日本初の観想女子修道院として1898年(明治31年)に創立されたトラピスチヌ修道院へ向かいました。
三島由紀夫の「夏子の冒険」をはじめ、伊藤整、平林たい子などにも取り上げられた修道院です。
厳かな佇まいの修道院や美しい庭、ルルドなどは本学の学生たちにはなじみ深い風景だったように思われます。

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トラピスチヌ修道院にて

修道院を見学したのち、札幌へ向かいました。途中雨風が激しくなりもしましたが、札幌に近づくに従い、お天気も良くなってきました。
18時20分頃、無事大学に到着しました。
自由見学を楽しみにしていた参加者には大変申し訳なく思いましたが、その後函館は台風10号の影響でかなり悪天候に見舞われた様子で、高速道路もJRもその後ストップしたことを考えると、行程を繰り上げた判断は間違いではなかったと胸を撫で下しました。
 
この研修旅行での成果は10月15日(土)、16日(日)の藤陽祭(大学祭)で、学生による研究発表や展示の形で紹介させていただく予定です。多くの方のご来聴、ご来場をお待ちしています。
 

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