これまで大学院では、科学技術と経済活動が持続可能な形で展開し、そこに生きる人びとが希望を持って生活上の課題を解決し、生活者としてのウェルビーイング(Well-being)を実現できる社会を目指す人材の育成に努めてきました。
ウェルビーイングという言葉は、福祉・健康・医療の領域にとどまらず、教育・経済・経営の分野でも積極的に使用され、時代の重要なキーワードの一つとなっています。
2025年4月に誕生するウェルビーイング学部に接続する大学院では、生命と人間の尊厳という価値に由来する理念であるウェルビーイングの実現に貢献し、現代の生活環境に関する諸問題を解決する、高度な専門性を持った人材を育成します。
また、社会人や遠隔地に居住する大学院生に対する研究・教育の充実を目的として長期履修制度を設けることで、長期で在席する大学院生に対して配慮します。
人間の生き方、生活環境、生活課題としての福祉の3つの分野を基軸とする研究を通して、人間生活の多様な側面を深く学修し、人間生活に係る創造的かつ科学的な思考方法を身につけ、幅広い視野と多様な価値観に培われた人間性豊かな人材を養成します。
「人間生活」「生活環境」「生活福祉」
「分野横断的な思考方法と、より高度な分析・問題解決能力」を身につけ、個人や社会のQOL(Quality Of Life)とウェルビーイングの向上に貢献するテーマを探究します。
「ウェルビーイング学特講」
研究科の「基礎科目」として、生活上の課題解決を目指し、尊厳ある生活者としての自己実現とウェルビーイングの向上を探究します。
高度化、多様化する食と健康の諸問題に取り組み、健全で快適な人間生活の実現を目指して、食に関連する様々な職場において、専門的能力を活かして活躍できる人材を育成します。
「食品品質」「生体機能」「栄養管理」
「いずれかの分野に偏らない幅広い知識と技術、および専門分野における研究能力」を身につけ、様々な視点から食環境を探究します。
「食環境とウェルビーイング概論」
「共通科目」として、広い視野で問題を考察する能力を身につけることを目指し、オムニバス形式で食環境とウェルビーイングの関係性を探究します。