
種田 和加子 教授
Wakako Taneda
■所属学科:日本語・日本文学科
専門分野
泉鏡花研究
中上健次、高橋たか子、平野啓一郎ら現代作家研究
自己紹介
2012年3月にやっと『泉鏡花論一到来する「魔」』を出版し、約30年の鏡花研究に一区切りをつけました。その後、鏡花の父親である泉清次が彫金師であり、明治初年の「博覧会の時代」を生きた人物であることに注目し、清次の作品と鏡花の図像学的想像力とが交差する点を博覧会という大きなテーマのなかで考えています。清次は1885年のニュルンベルク万国金工博覧会に出展しており、その間の事情を2013年以来追っています。それと並行して、現代作家で書き溜めたものをなんとか書籍にするべくとりかかっています。なお、長年気になっていた「小公女」など翻訳少女小説も研究中です。
講義・演習
近現代文学B :明治期の文学を読む
近現代文学研究B-a,b:都市・祝祭・周縁一文化史のなかで読むテクスト 2020
近現代文学演習ⅠB:谷崎潤一郎の作品を読む
日本文学演習ⅡF:硯友社文学と泉鏡花
卒業研究ゼミI、Ⅱ:卒論の枠組みをいかに作るか
主な業績
主な著書
著書 『泉鏡花論一到来する「魔」』(立教大学出版会、発売有斐閣)
論文 「平野啓一郎『決壊』論」藤女子大学国文学雑誌 90号 2014年
「物語る紋様ー泉鏡花と泉清次」 アナホリッシュ国文学第6号 2014年4月
「泉清次と泉鏡花一博覧会の時代」 藤女子大学文学部紀要第53号 2016年 2月
(その他の論文はサイニーなどご参照ください。)