資料請求
<!--$alt-->

對馬 康博 准教授
Yasuhiro Tsushima


■所属学科:英語文化学科

専門分野

認知言語学(認知文法・構文文法)、英語学

自己紹介

 對馬研究室では、認知言語学(Cognitive Linguistics)の理論的枠組みで英語学・日英対照言語学の視点から日英語の様々な構文現象の分析研究を行っております。特に、Ronald W. Langackerの提唱する「認知文法(Cognitive Grammar)」を拠り所にしています。同時に、最新の理論と伝統文法(中島文雄やOtto Jespersenなど)との融合についても考えています。最近の研究キーワードは、認知構文論、使用依拠モデル、構文化、構文の萌芽・創発、言語進化、言語発達、概念化、(間)主観性・主体化、事態把握、認知能力・操作などです。
 

講義・演習

英語学研究

 この講義では、様々な英語基本構文(言語現象)を認知言語学(特に、認知文法)の理論的枠組みで人間の認知能力・認知プロセスの視点から切り込み、検証する。さらに自身で研究する力を養成する。また、英語構文を対応する日本語構文と対照することで、日英語の認知メカニズムの相違が言語現象に反映されていることを体得する。
[前期]
 前期は、認知文法の「理論的前提」と英語の「文型・構文」「文法関係」「自動詞構文と他動詞構文」 などの「文法的前提」を学ぶ。
[後期]
 後期は、認知文法の「理論的実践」として英語の「基本構文」の現象を分析する。
 

英語学概論

 この講義では、英語学(English Linguistics)という学問領域の各分野について体系的な視点から概観することを目的とする。対象言語は英語とし、対照のために日本語を据える。

[前期]
 前期は、英語学の各分野のうち、世界の中の英語・国際共通語としての英語、英語の歴史的変遷、音声学・音韻論(音の仕組み)、形態論について理解を深める。
[後期]
 後期は、英語学の各分野のうち、英語の文法としての統語論・意味論・構文論、語用論、言語獲得論・言語習得論について理解を深める。

言語・コミュニケーション演習 / 英語学演習

 この演習では、人間の認知能力や知覚という認知プロセスの観点から言語へのアプローチを試みる「認知言語学(Cognitive Linguistics)」、特に「認知文法(Cognitive Grammar)」と呼ばれる分野において、日英語を対照とした言語研究を行う。特に、様々な日英語の現象を「意味」や「認知・機能」の観点から検証する。

[前期]
 認知文法論の基本文献演習 + 認知文法から見た日英語の現象の基礎文献演習
 コーパス実習による英語学研究法
[後期]
 認知文法論の文献演習 + 認知文法から見た日英語の現象の基礎文献演習
 個人ないしグループ研究発表

言語・コミュニケーション基礎演習 / 英語学基礎演習

 この演習では、(1)英語の文法を科学的・体系的な視点から観察する「英語学(English Linguistics)」と呼ばれる分野において、古典的な文献を中心に読み進め、英語学の基本的な姿勢、研究法、英語の現象を学ぶ。また、(2)人間の事態の捉え方の観点から言語の文法を考察する「認知文法(Cognitive Grammar)」と呼ばれる分野において、最新の認知文法理論の基礎的な考え方、分析法を学ぶ。

卒業研究演習

 この演習では、英語学で卒業論文を執筆しようという者を対象に、英語学研究の手法と論文執筆のロジックを学び、実践する。

[前期]
 英語学研究の手法と論文執筆のロジックをテーマ毎に解説し、実践的に演習する。
[後期]
 各自の個人研究(テーマに沿った先行研究の調査・報告及びテーマ研究の進捗状況の報告)を発表し、さらに、クラス内ディスカッションを行う。また、担当教員との個別ディスカッションを通じて論文指導を行う。

Grammar III / IV

 英語力向上には

①知識としての個別文法・語彙の習得
②知恵として体系的文法の確立
③論理に基づく正確な観察による判断力の養成

が必要であるが、この講義では②→③を中心に扱い、英文法をテーマごとに体系化し、構文演習やTOEFL型の文法問題演習にて実践的な英文法運用力(構文・論理・解法)を涵養する。

 この授業は英文法を単に復習することが目的ではない。基本的な英文法の知識を習得済みであることを前提としつつ、これまでの学習で不足している知識を補充し、英文法の「知識」に「イメージ」や「論理」を与え、英文法を「知恵」として体系化し、使えるツールとすることを目的とする。最終的には英文法の現象を客観的に観察し、自力で正しい判断ができるようになることを目指す。

主な業績

主な業績(過去2010年以降)

[著 書]
[共 著][分担執筆]
・中村芳久・上原聡(編)『ラネカーの (間)主観性とその展開』(第8章の執筆)「英語の無生物主語構文と対応する日本語表現の認知文法的再考」231-267. 2016 年. 開拓社.

[学術論文]
・“Effectiveness of force dynamic explanations of English causative verbs and the role of imagery.” Cognitive Linguistics. to appear. Charles M Mueller and Yasuhiro Tsushima. a co-author paper.
 
・「橋渡し的構文のカテゴリー形成に関わる認知操作について―無生物主語構文の事例を中心に―」
『日本認知言語学会論文集』第19巻. to appear. 単著.
 
・“The Cognitive Network of Implicit Theme Resultative Constructions.”  Journal of the English Literary Society of Hakodate (Hakodate eibungaku). Vol. 58. 1-17. 2019. a single-author paper.

 ・「記号的文法観としての認知文法の思考法―言語の記号的側面の再考―」『藤女子大学文学部紀要』第54号. 57-98. 藤女子大学. 2017年. 単著.

・「認知文法におけるカテゴリー化研究の再考-主体化現象からの動機付けの射程-」『日本認知言語学会論文集』第16巻. 53-65. 2016年. 単著.
 
・「福村虎治郎の言語観の回顧」『文化と言語』第84号. 25-63. 札幌大学. 2016年. 単著.
 
・「グローバル人材育成に向けたTOEIC(R)指導-札幌大学外国語学部英語学科の教育実践例-」『札幌大学総合研究』第7号. 87-102. 札幌大学. 2015年. 単著.
 
・「人間の認知能力からみた概念化の世界観の再考」『日本認知言語学会論文集』第15巻. 622-627. 2015年. 単著.
 
・「<モノ>と<コト>の構文現象と英語教育-日英対照と母語話者の事態の捉え方の視点から-」『文化と言語』第82号. 37-60. 札幌大学. 2015年. 単著.
 
・「英語の句動詞と英語教育-基本動詞breakの句動詞の事例-」『文化と言語』第82号. 61-88. 札幌大学. 2015年. 単著.
 
・「認知文法における属性叙述の発生プロセス-主題非明示型結果構文の事例を中心に-」『日本認知言語学会論文集』第14巻. 756-761. 2014. 単著.
 
・「認知叙述類型論の試み: 英語の中間構文・他動詞-able構文と日本語の能動的可能構文・受動的可能構文の事例」『日本語用論学会第15回大会論文集』 第8号. 113-120. 2013年. 単著.
 
・「英語基本動詞の教材開発論-応用認知言語学からのアプローチ-」『文化と言語』第78号.29-74. 札幌大学. 2013年. 単著.
 
・「主題非明示型結果構文の主語名詞句に関する意味的・語用論的制約について」『日本語用論学会第14回大会論文集』第7号. 97-104. 2012年. 単著.
 
・「主題非明示型結果構文の概念化の世界-認知文法と共同注意によるアプローチ-」『文化と言語』第76号. 13-59. 札幌大学. 2012年. 単著.
 
・「Langackerの主観性 (Subjectivity)と主体化 (Subjectification)」『文化と言語』第75号. 1-49. 札幌大学. 2011年. 濱田英人氏との共著.
 
・「日英語の無生物主語構文の認知メカニズム-認知文法と認知モードによる解法-」『文化と言語』第74号. 31-86. 札幌大学. 2011年. 単著.
 
・「主題非明示型結果構文の意味論的・語用論的特徴付け」『日本認知言語学会論文集』 第10巻. 226-236. 2010年. 単著.
 
・A Cognitive Linguistic Study of Implicit Theme Resultative Constructions and Their Related Constructions. A Doctoral Dissertation. Hokkaido University. 2010年. 単著.
 
[その他]
・認知言語学 名著解題
高橋英光・野村益寛・森雄一(編)『認知言語学とは何か?』 東京: くろしお出版.
-Ronald W. Langacker (1987, 1991). Foundations of Cognitive Grammar. Vol. 1, 2.の解題(21-22頁.)
-Adele E. Goldberg. (1995) Constructions.の解題 (86-87頁.)

[学会発表]
・“The Constructionalization of Implicit Theme Resultative Constructions as a ‘Snowclone’ in English.”  15th International Cognitive Linguistics Conference: Kwansei Gakuin University, Nishinomiya, Japan. (第15回国際認知言語学会・日本・西宮) 2019年発表予定.

・「英語の軽動詞構文の動詞の意味は本当に軽いのか?―認知文法による軽動詞構文の一考察―」平成30年度函館英語英文学会研究発表会. 北海道教育大学函館校, 函館. 2018年.
 
・「橋渡し的構文のカテゴリー形成に関わる認知操作について―無生物主語構文の事例を中心に―」日本認知言語学会第19回全国大会. 静岡大学, 浜松. 2018年.
 
・“The Fuzziness in Categorization of A Constructional Family: A Case of Causative Animate Construction, Setting-Subject Construction, and Inanimate-Subject Construction in English.” 10th International Conference on Construction Grammar. University of Sorbonne Nouvelle Paris 3, Paris, France. (第10回国際構文文法会議. フランス・パリ) (ポスター発表)2018年.

・“The Cognitive Mechanism of the Genesis of Emergent and Bridge Constructions.” 14th International Cognitive Linguistics Conference: University of Tartu, Tartu, Estonia. (第14回国際認知言語学会・エストニア・タルトゥ) 2017年.
 
・“A COMPARISON OF THE EFFECTIVENESS OF SCHEMA-BASED INSTRUCTION AND CONVENTIONAL TRANSLATION-BASED INSTRUCTION TARGETING ENGLISH FORCE DYNAMICS.” Charles M. Mueller and Yasuhiro Tsushima. 14th International Cognitive Linguistics Conference: University of Tartu, Tartu, Estonia. (第14回国際認知言語学会・エストニア・タルトゥ) 2017年. Charles M. Mueller氏との共著.

・「福村虎治郎の言語観の回顧」日本英文学会北海道支部第60回大会語学部門シンポジアム. 北海道大学, 札幌. 2015年.
 
・「認知文法におけるカテゴリー化研究の再考-主体化現象からの動機付けの射程-」日本認知言語学会第16回大会. 同志社大学, 京都. 2015年.
 
・「人間の認知能力からみた概念化の世界観の再考」日本認知言語学会第15回大会ワークショップ. 慶應義塾大学, 横浜. 2014年.
 
・“The Cognitive Exploration of Inanimate-Subject Constructions and Their Corresponding Setting-Adverbial Constructions.” 8th  International Conference on Construction Grammar: University of Osnabruek, Osnabruek, Germany. (第8回国際構文文法会議・ドイツ・オスナブリュク) 2014年.
 
・「認知文法における属性叙述の発生プロセス-主題非明示型結果構文の事例を中心に-」日本認知言語学会第14回全国大会ワークショップ. 京都外国語大学, 京都. 2013年.
 
・「認知叙述類型論の試み: 英語の中間構文・他動詞-able構文と日本語の能動的可能構文・受動的可能構文の事例」 日本語用論学会第15回大会. 大阪学院大学, 大阪. 2012年.
 
・「認知文法と認知モードの言語教育への応用可能性-英語の無生物主語構文と対応する日本語表現の分析を中心に-」 日本英文学会北海道支部第57回大会語学部門シンポジアム. 北海学園大学, 札幌. 2012年.
 
・“The fuzziness of the internal category of Implicit Theme Resultative Constructions.” 7th  International Conference on Construction Grammar: Hankuk University of Foreign Studies, Seoul, Korea. (第7回国際構文文法会議・韓国・ソウル) 2012年.
 
・「主題非明示型結果構文の主語名詞句に関する意味的・語用論的制約について」日本語用論学会第14回大会. 京都外国語大学, 京都. 2011年.
 
・“The Cognitive Network of Implicit Theme Resultative Constructions.” 11th International Cognitive Linguistics Conference: Xi’an International Studies University, Xi’an, China. (第11回国際認知言語学会・中国・西安) 2011年.
 
・「主題非明示型結果構文のネットワーク化の試案」日本英文学会北海道支部第55回大会. 北海道大学, 札幌. 2010年.

Page TOP