
高嶋 真之 講師
TAKASHIMA Masayuki
■所属学科:人間生活学科
■研究室:461
■オフィスアワー:木曜日13:00~14:30(※在室中は随時対応します)
専門分野
教育行政学 教育学 学校外教育
研究テーマ
学習塾から見た公教育の変容と再編
追加的な教育機会の保障と実践のあり方
民間教育産業に関する行政・政策・ガバナンス
自己紹介
1989年に北海道旭川市で生まれ、大学進学と共に札幌市に移り住んで現在に至ります。小学生のときに「教育」(=勉強で困っている友達を助けること)に関心をもち、縁あって高校時代から塾講師のアルバイトを始め、大学院時代には貧困世帯の子どもの学習支援、不登校の生徒の別室登校支援、児童相談所内にある一時保護所の指導員、過疎地域のオンライン学習塾のチューターなど、学校内外の様々な場で子どもたちと関わりながら実践と研究を進めてきました。
そこで得た学びや経験を活かして、藤女子大学では教職課程の講義を担当しながら、花川キャンパスで家庭科・福祉科の教員養成に携わっています。いままであまり意識してこなかったのですが、家庭科は私たちの生活と密接に結び付いた総合的・実践的な教科で、とても興味深いだけではなく重要性も高まっていくと思われます。社会の変化が加速する中、これからの時代を担う学生の皆さんと共に、次なる公教育システムと教育実践のあり方を探究していきたいと考えています。
講義・演習
教育制度論
教育に携わる専門職として必要となる教育に関する法・行政・財政・政策・経営に関する知識・考え方や今日的動向を学びます。これを踏まえて、現行の教育制度がもつ可能性と課題を検討し、より良い学校や公教育システムのあり方を探究していきます。
北海道の教育
地域に根差した教員になることを目指し、北海道の教育の歴史と現状を学びます。複数の教員による講義で、その中でも特に、北海道の各地で行われている学校外の教育活動や取り組みについて取り上げて、学校だけに留まらない多様な学びの場へと視野を広げます。
教育実習ⅠA・ⅠB
4年次に実施する教育実習に向けて、日誌の書き方の確認、模擬授業の実施、先輩による経験の共有などを通して、教育実習のイメージを具体化していきます。実習後には、教育実習の出来事を言語化することで、自身の学びや経験を反省的に振り返ります。
教職実践演習(中・高)
4年間の教職課程で学んできたことを総合しながら、教育に携わる専門職として求められる観や認識の深化と技能の向上を目指します。また、異学年交流を積極的に行うことで協調性を育むと共に、大学全体で教職課程の経験を継承・発展させていきます。
主な業績
高嶋真之(2019)「戦後日本の学習塾をめぐる教育政策の変容」日本教育政策学会編『日本教育政策学会年報』第26号、pp.146-155、査読有り。
高嶋真之(2021)「過疎地域における公設型学習塾の設置と教育機会の保障―北海道足寄町「足寄町学習塾」を事例として―」北海道教育学会編『教育学の研究と実践』第16号、pp.25-36、査読有り。
高嶋真之(2021)「Society 5.0時代における公教育と民間教育産業の関係と教育行政の課題」日本教育行政学会研究推進委員会企画/横井敏郎・滝沢潤・佐藤智子編『公教育制度の変容と教育行政―多様化、市場化から教育機会保障の再構築に向けて―』福村出版、pp.132-149。
マーク・ブレイ&オーラ・クウォ著/森いづみ・早坂めぐみ・佐久間邦友・田中光晴・高嶋真之・大和洋子訳(2019)『塾:私的補習ルールの国際比較』東信堂。〔Mark Bray & Ora Kwo. 2014. Regulating Private Tutoring for Public Good: Policy Options for Supplementary Education in Asia. Hong Kong, China. Comparative Education Research Centre (CERC).〕
※業績の一覧や社会活動についてはresearchmapをご参照ください。
https://researchmap.jp/m.takashima1104