
池田 隆幸 教授
Takayuki Ikeda
■所属学科:食物栄養学科
■メールアドレス: ikeda @fujijoshi.ac.jp
■関連ウェブサイト: 個人のページ
■研究室: 花川 245室
■オフィスアワー: 授業,会議の時間以外随時・・ドアの前に掲示しておりますのでおいで下さい。
専門分野
食品微生物学
食品衛生学
分子生物学
研究テーマ
○イソフラボンの吸収を高める腸内微生物の探索と特徴解明
○ワインの熟成に関与する微生物Oenococcus oeniの特徴解明
○漬物から分離したバクテリオシン生産菌の探索と特徴解明
○ヨーグルト摂取による便通の改善と腸内細菌への影響
自己紹介
住んだことがあるところは,仙台,博多,埼玉,京都,筑波,姫路,ボストンなどで,これらを転々としてから北海道に来ました。 趣味は,何でも楽しく聞く音楽鑑賞と球技(器械体操は苦手)です。特にテニスが好きで,今でも大会に時々出ています。読書は種々雑多なジャンルを読んでおり,最近はiPadで読むことも増えてきています。
会社員を12年間,公務員を10年間やった後,藤女子大学に来ました。立場の違う職業を経験をしているので,多分いろんな角度から職業をとらえることができると自負しています。皆さんにいろんなことを伝えることができると思っています。ぜひ,研究室にお越し下さい。
講義・演習
卒業研究・演習(4年生)
卒業研究や大学院の特別研究では,ワインの熟成時に活躍しワインを美味しくする乳酸菌やイソフラボンの体内吸収を良くするような菌を研究しています。演習では,卒業研究のテーマに関係した英語参考論文をしっかりと読んで,みんなの前で説明してもらっています。卒業時には,実験データーと参考論文を読んだ中身を集大成して,卒業論文としてまとめます。
食生活論「遺伝子情報と暮らす」(1年生・オムニバス)
21世紀はバイオテクノロジーの世紀と言われ,ヒトを初めとする多くの生物の全塩基配列(ゲノム)が明らかとなっています。その中で,これまでブラックボックスであった病気になりやすさや太りやすさなどが遺伝子の言葉で語られるようになってきました。これからの食生活の中で遺伝子情報がどのように入り込んでくるかをお話しします。
食品衛生学実験
食品衛生学実験では,主に環境から微生物を採取する方法,食品中の微生物の検査方法,顕微鏡観察技術,微生物の同定方法について実際に実験し習得します。最初はおっかなびっくりですが,微生物を上手に見つけることができるようになると実験が楽しくなりますよ。
食と安全論A(2年生)・B(4年生)
現在,食の安全についてBSE,食中毒,輸入食品における未承認食品添加物,残留農薬など種々のリスクが問題となっています。講義では,食品の安全性について,リスクとベネフィットを対比させながら食品の安全について自ら判断できる能力を養います。食と安全論Aでは,自然から来るリスクである食中毒菌,経口感染症,寄生虫,自然毒について,食と安全論Bでは,食品の腐敗や食品への汚染物質,食品添加物等を正しく理解し,食品の総合的な衛生管理について学びます。
微生物学(1年生 前期)
微生物は,生物の源で我々を理解する上でとても重要な生物です。普段は目に見えませんが,日本の伝統食品である味噌,醤油,納豆,日本酒,またチーズ,ヨーグルトなどの発酵食品を作るのも微生物です。また,感染症や食中毒の原因となったり,抗生物質を作るのも微生物です。こんな微生物を我々の味方につけ上手にコントロールするために,微生物の正しい知識を学びます。
主な業績
主な著書
”食べ物と健康 食品の安全性と衛生管理”(医歯薬出版(株))川井 英雄 編集 p31-48 (2004).
"健康と食の安全を考えた食品衛生学実験"((株)アイケイコーポレーション)増田 修一 編著 p19〜31、p48〜52(2013)
"食べ物と健康Ⅴ食品衛生学"(共立出版(株)) 池田 隆幸 編著
主な論文
Hepatocyte growth factor protects cardiac myocytes against oxidative stress-induced apoptosis.:Free Radical Biology & Medicine: 31,902-910(2001).
Modulation of gene expression in transgenic mouse hearts overexpressing calsequestrin.:Cell Calcium:32, 21-29(2002).
Anthracycline-induced suppression of GATA-4 transcription factor: Implication in the regulation of cardiac myocyte apoptosis. :Molecular Pharmacology:63(2), 368-377(2003).
Bifidobacterium lactis Bb-12株含有発酵乳の摂取が女子大生の排便回数,便性状及び糞便内菌叢に及ぼす影響ならびに過剰摂取による安全性 :健康・栄養食品研究,7,1-14(2004).
Bifidobacterium lactis Bb-12株含有発酵乳の摂取が女子大生の排便回数,便性状及び糞便内菌叢に及ぼす影響ならびに過剰摂取による安全性ー第2報ー:健康・栄養食品研究:8,1-13(2005).
藤女子大学人間生活学部食物栄養学科における管理栄養士試験対策としてのe-learning使用の有用性の検討:藤女子大学紀要 第46号(第Ⅱ部)p11-17(2009)
Interaction of NK cells with bacteria.:Natural Killer Cells:p469-480(2009)
腸内増殖性を有するBifidobacterium animalis subsp.lactis GCL2505摂取による腸内ビフィズス菌叢の変化と整腸効果:ミルクサイエンス:60(2)、p143-150(2011)
Effects of administration of Bifidobacterium animalis subsp. Lactis GCL2505 on defecation frequency and bifidobacterial microbiota composition in humans:JBB:113(5)、p587-591(2012)
主な業績
・池田隆幸:北海道で人と微生物=醗酵を考察すると:しゃばり,No. 300, 30-35(2007)
・小田美也子 他:藤女子大学人間生活学部食物栄養学科における管理栄養士試験対策としてのe-learning使用の有用性の検討:藤女子大学紀要第Ⅱ部,46,11-17(2009)
・池田隆幸:本質は裏にあり 知っておきたい食品表示:ケア,27(11),48-52(2009).
・池田順子 他:食中毒 台所の常識30:食生活,104(8),34-50(2010).
社会活動など
2006年 学生達とピンクの発泡酒「カナストーリー」の開発を行う。
2007年 学生達と石狩名物「石狩バーガー」の開発を行う
2008年 学生達と石狩名物「石狩タコ茶漬け」の開発を行う。
2008年〜現在 毎年学生達と藤女子大学花川校舎でとれたブドウを入れたワインの製造を北海道中央葡萄酒(株)千歳ワイナリーと共同で行っている。