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中河原 俊治 教授
Shunji Nakagawara

■所属学科:食物栄養学科
■メールアドレス: nakagawara @fujijoshi.ac.jp
■研究室: 246
■オフィスアワー: 
 前期:月 IV、V、火 III、IV
 後期:月 III、IV、金 III、IV

 この時間以外でも在室時はいつでも対応します。

専門分野

食品機能学
植物生化学

研究テーマ

ラット、あるいは動植物培養細胞を用いた食品機能の評価:生体における食品成分の役割や機能性を調べていて、とくに細胞レベルでグルタチオン代謝やNADPH代謝に対する働きに注目しています。たとえば抗酸化作用が知られている成分でも細胞内では必ずしも単純な抗酸化作用を示すわけでなく、未解明の働きも少なくありません。
近年は、ズッキーニの仲間であるペポカボチャの種子(ナッツ)について、排尿行動、脂質代謝等に関する作用を調べています。

自己紹介

大学・大学院生のころは植物成分の化学構造や生体における役割について勉強し、就職した後は食品企業や国の研究所で植物が作り出す医薬原料の開発、あるいは酒類の原材料開発に関する基礎研究に従事しました。1999年に企業から大学へ移り、以来、栄養士・管理栄養士課程における教育・研究に取り組んでいます。 
食物栄養学科は管理栄養士課程ですので、授業の柱は臨床栄養学であり、国家資格を取得して総合病院で活躍するというのがオーソドックスです。でも藤女子大学食物栄養学科ではずっと前から、そういう学問を基盤としながら、基礎科学に興味を持つ学生が少なくなくて、毎年3分の1くらい、あるいはそれ以上の学生が基礎科学系ゼミを選択します。
基礎科学系ゼミというのは食品化学や生化学、食品微生物学関係のゼミで、卒業研究などは実験系でありなかなか厳しいのですが、しっかりサイエンスのトレーニングを受けるので卒業後、仕事に就いたときにそれがとても役に立っているようです。基礎科学系ですが就職は総合病院に採用されることも多く、基礎学力がしっかり身に付いていればきちんと評価されるものなのでしょう。
大学でなにを学ぶか、ということはなかなか難しい問題ですが、それを大学で選択できるということも重要なことだと思います。高校時代に、とにかく大学に入ることが目的となっていて、自分が何に向いているのか、何をやりたいのかなんてゆっくり考えてられないというのがむしろ普通でしょう。そうしたときに藤女子大学食物栄養学科は管理栄養士課程ではあるけれど、食品学、生化学などの自然科学から健康施策などの社会制度や栄養関連の法律までかなり幅広い分野をしっかり勉強しますので、臨地実習などを通して、自分の本当に興味あるもの、こういう人材として社会に貢献したいということが見えてくるようです。
同じ管理栄養士課程といっても全国の管理栄養士養成大学はそれぞれに学問的特徴を持っているもので、藤女子大学食物栄養学科はとくに総合病院をはじめ、食品製造開発会社、地域に密着した道や市などの行政機関で活躍できる実力を付けることができるということが大きな特徴です。たとえば日経BPという出版社の一般企業対象の調査(2013年)で、国公立合わせた道内大学のランキングで北大、樽商に次ぐ第3位(私立大学で第1位)という評価を得ていることはその何よりの証左でしょう。このことは藤女子大学食物栄養学科で勉強してよかった、と卒業生が言ってくれることが社会的にも認められていることとしてたいへん誇りに思います。
しっかりした基礎科学を基盤とした管理栄養士になって社会に貢献しようという皆さんを求めています。高い教育目標と研究目標とを掲げる私たちはそんな皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています。 
趣味は焚き火(をしながらの一杯)で、それが昂じて夏は庭で火を起こし、冬は鋳物のストーブで薪を焚くようになってしまいました。 
座右の銘;「短期的な自己保身が長期的な自己破壊に転化する」 

講義・演習

食品化学B(2年生後期)

人の健康は日々の食事によって支えられています。食事はさまざまな食品によって成立しており、食事をするということは食品が持っている化学成分である栄養素、並びに非栄養素を摂取することです。人の栄養を理解するには生物においてどのような生体成分が存在し、それが何からどのように作られているのかということを知ることが不可欠です。食品化学Aでは食品のさまざまな成分について一次機能と二次機能とに整理して学びます。この科目は生化学や基礎栄養学、あるいは食品機能論の基礎的分野として位置づけられています。

食品機能論(3年生前期)

食べ物は栄養や嗜好性機能のほかに生体の恒常性維持や生理機能の調節作用を持っており、近年、それらの作用機作が次第に明らかにされてきています。これらは多様な生体機能に関与していることが知られており、特定保健用食品(トクホ)など新しい食品として普及してきています。食品機能論ではそれら新しい機能の見いだされた食品成分について生体調節の機能別に解説し、健康維持に有益な食べ物の特徴と疾病予防に対する役割を理解できるように講義を行ないます。

卒業研究(4年生)

管理栄養士にはEvidence-Based Nutrition(EBN)の理解が不可欠ですが、そのevidenceがどのようにして構築されているのかを体験的に理解することが卒業研究の目的です。卒業研究では創造的な研究テーマに参画し、実験手技の基本を確認しながら科学的方法論を用いてデータを取得し、その解析に取り組むことによって自ら新しい知見に到達します。
2014年度テーマ:1. 食用かぼちゃ種子の機能性・栄養性解明;過活動膀胱の抑制効果、脂質代謝改善効果、たんぱく質の低アレルゲン性
2. ハイブリッド乳タンパク質とアロニアエキスがラット自発運動に与える効果

卒業演習(4年生)

現代においてEBNのevidenceは科学の手法を用いて得られるものですから、学術文献を通して科学的な思考法を学び、その論理の組み立てを体得します。文献検索や文献の利用は一種の技術であるためそれらを会得するには一定のトレーニングを行えばよいのであり、さまざまな栄養情報の中からevidenceとなるものを見分ける力を養います。

主な業績

主な著書

1. 食べ物と健康 II 食品の機能 編著 第2版第3刷 2019(H30)年3月20日 三共出版 東京
2. 食べ物と健康 I 食品の分類と成分 共著 第2版第2刷 2017(H29)年3月31日 三共出版 東京
3. 食べ物と健康 食品学・食品機能学・食品加工学 共著 第3版第2刷 2018(H30)年1月10日 医歯薬出版 東京
4. N-ブックス実験シリーズ 食品学実験 共著 初版第9刷 2017(H29)年9月20日 建帛社 東京
5. 食べ物と健康 I 食品と成分 共著 第3版第1刷 2011(H23)年 三共出版 東京
6. 食べ物と健康 II 食品と特性 共著 第3版第1刷 2011(H23)年 三共出版 東京

主な論文

1. Nakagawara, S., Katoh, K., Kusumi, T., Komura, H., Nomoto, K., Konno, H., Huneck, S. and Takeda, R., Two azulenes produced by the liverwort, Calypogeia azurea, during in vitro culture. Phytochemistry 31(5)1667~1670, 1992(査読付)
2. Nakagawara, S., Nakamura, N., Guo, Z.-J., Smitani, K., Katoh, K. and Ohta, Y., Enhanced formation of a constitutive sesquiterpenoid in cultured cells of a liverwort, Calypogeia granulata Inoue during elictation; effects of vanadate. Plant Cell Physiol. 34(3), 421~429,1993(査読付)
3. Nakagawara, S., Gotoh, T., Nara, M., Ozawa, Y., Hotta, K. and Arata, Y., Spectroscopic characterization and the pH dependence of bactericidal activity of the aqueous chlorine solution. Anal. Sci. 14, .691~698, 1998(査読付)
4. 中河原俊治、知地英征、中矢雅明、太田喜元 パセリ培養細胞の防禦応答に対する光強度の影響 北海道文教大学研究紀要 28, 9~19, 2004(査読無)
5. 岩崎のり子、小林麻美、小林伶奈、山崎由佳、中河原俊治 給食経営管理実習からみた北海道におけるフードマイレージと地産地消 食品科学教育協議会会誌、6(1)、2009(査読付)
6. Azusa Takahashi,Yukako Okazaki,Aika Nakamoto,Sanae Watanabe,Hirohide Sakaguchi,Yukari Tagashira,Atsuko Kagii,Shunji Nakagawara,Ohki Higuchi,Takashi Suzuki and Hideyuki Chiji, Dietary anthocyanin-rich Haskap phytochemicals inhibit postprandial hyperlipidemia and hyperglycemia in rats. J. Oleo Sci. 63(3)201-209, 2014(査読付)
7. 坂井絵理、山口佳織、知地英征、中河原俊治 ラットにおける‘ストライプペポ’種子摂取による血中及び肝中中性脂肪低減効果 藤女子大学QOL研究所紀要、第13巻第1号、p.13-20 、2018(査読付)
8. 法村美幸、吉田訓子、江原清、嘉見大助、知地英征、中河原俊治 食用ペポカボチャ種子たんぱく質のペプシン消化性 藤女子大学QOL研究所紀要、第13巻第1号、p.21-30 、2018(査読付)

最近の学会発表

1. 山腰智子、奥村純子、金澤匠、佐藤博二、福島道広、西村直道、中河原俊治、知地英征 アスパラガス擬葉乾燥粉末の摂取による脂質代謝への影響 第62回日本栄養・食糧学会大会(埼玉)2008
2. Tomoko Yamakoshi, Junko Okumura, Takumi Kanazawa, Hiroji Sato, Seisuke Motonishi, Michihiro Fukushima, Naomichi Nishimura, Shunji Nakagawara, Hideyuki Chiji, Effect of asparagus cladophylls on lipid metabolism in rats. 第15回国際栄養士会議(神奈川)
3. 佐藤真奈美、加勢宏樹、森樹沙、樫野いく子、知地英征、中河原俊治 ELSD-HPLCによる食肉中のL-カルノシン・L-アンセリンの定量, 第56回日本栄養改善学会学術総会(札幌)2009
4. 樫野いく子、加勢宏樹、佐藤真奈美、森樹沙、稲澤幸恵、知地英征、中河原俊治、 HPLC-ELSDによる食肉中のβ-アラニルペプチドの定量, 第64回日本栄養・食糧学会大会(徳島)、2010
5. 村田まり子、根本亜矢子、内海さやか、松山琴美、東定利、中河原俊治、学校給食におけるフード・マイレージを用いた食品群別貢献度の検討(第1報)   日本食生活学会第43回大会
(札幌)、2011
6.  水口喜代、黒坂友里恵、齋藤靖香、中村由貴子、高橋あずさ、鈴木卓、大屋収、知地英征、中河原俊治、 北方系小果樹・アロニア (Aronia melanocarpa )果汁粉末の酸化ストレスに対する効果 日本食品科学工学会北海道支部大会
(札幌)、2012
7. 水口喜代、黒坂友里恵、齋藤靖香、中村由貴子、高橋あずさ、鈴木卓、知地英征、中河原俊治、 北方系小果実類(Aronia melanocarpa )のラット肝グルタチオン代謝への影響 2012年度日本農芸化学会 大会 (京都)、2012
8.  水口喜代、黒坂友里恵、齋藤靖香、中村由貴子、高橋あずさ、鈴木卓、知地英征、中河原俊治、 アセトアミノフェン誘導ラット肝障害における防御応答へのアロニア果汁の効果 第66回日本栄養・食糧学会大会 (仙台)、2012
9.  水口喜代、黒坂友里恵、齋藤靖香、中村由貴子、高橋あずさ、鈴木卓、知地英征、中河原俊治 アロニアがラット小腸上皮および肝臓の抗酸化防御応答に与える影響 日本食品科学工学会第59回大会 (札幌)、2012、技術賞受賞
10. 法村美幸,吉田訓子,江原清,嘉見大助,園山慶,知地英征,中河原俊治 食用ペポカボチャ種子たんぱく質のペプシン消化性 日本農芸化学会2014年度大会(東京)、2014
11. 吉田訓子,法村美幸,江原清,嘉見大助,園山慶,知地英征,中河原俊治 食用ペポカボチャ‘ストライプペポ’種子タンパク質の特徴とペプシン消化性 第68回日本栄養・食糧学会大会(札幌)2014
12. 吉田訓子,法村美幸,五十嵐日菜,紙谷のはら,江原清,嘉見大助,園山慶,知地英征,中河原俊治 新規ペポカボチャ品種’ストライプペポ’種子タンパク質の特徴と人工胃液における消化性 日本食品科学工学会第61回大会(福岡)2014
13. 福田絵里、吉田訓子、江原清、嘉見大助、知地英征、中河原俊治 新規種実用ペポカボチャ品種ストライプペポ種子中の生理活性成分の探索 日本食品科学工学会第61回大会(福岡)2014
14. 坂井絵理、山口佳織、田中文、代田知奈美、月舘未来、江原清、嘉見大助、知地英征、中河原俊治 ペポカボチャ種子による血中中性脂肪低減効果 日本食品科学工学会北海道支部大会(函館) 2015
15. 中河原俊治,中村悠央,中山菜摘,水落莉砂,東眞央,紙谷のはら,田中文,小山田正人,嘉見大助,江原清,知地英征 シクロホスファミドによる過活動膀胱モデルラットにおけるペポカボチャ種子抽出物の影響 日本食品科学工学会北海道支部大会(札幌)2016
16. 中村悠央,中山菜摘,水落莉砂,東眞央,紙谷のはら,田中文,小山田正人,江原清,嘉見大助,知地英征,中河原俊治 シクロホスファミドによって誘導される過活動膀胱モデルラットにおける'ストライプペポ'種子抽出物の影響 第70回日本栄養・食糧学会大会(神戸)2016
17.  坂井絵理,及川小百合,田原志麻,田中文,平敏夫,生田裕,岡﨑由佳子,中村健道,大西正男,中河原俊治 ペポカボチャ種子抽出物の脂質代謝に対する影響 日本食品科学工学会 2018年北海道支部大会(網走)、2018
18.  坂井絵理,及川小百合,田原志麻,田中文,平敏夫,生田裕,岡﨑由佳子,中村健道,大西正男,中河原俊治 ペポカボチャ種子抽出物のラット培養脂肪細胞における脂肪分解活性亢進 第72回日本栄養・食糧学会大会(岡山)、2018
19.  坂井絵理,及川小百合,田原志麻,田中文,平敏夫,岡﨑由佳子,中村健道,大西正男,中河原俊治 ラット内臓脂肪細胞におけるペポカボチャ種子抽出物の脂質代謝に対する影響 日本食品科学工学会第65回大会(仙台)、2018
 

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