2018年度入学生からの新カリキュラム
より良い教育をめざし、2018年度入学生から以下のようにカリキュラムを変更します。
文学部の主な変更点
文学部では、基盤教育としての「教養科目」の充実と、学科の学びを専門的に追究する「専修」を軸にした新しいカリキュラムを2018年度入学生より導入します。
まず1年次に幅広い教養を身につけ、2年次以降は主として「専修」の枠組みを通して、本格的な専門教育へと導き、段階的に学問探究を積み上げ、卒業後も見据えて、広汎に活用できる思考力・表現力・コミュニケーション力の養成の支援に努めます。
各専修(2年次以降)について
英語文化学科
●文学・文化専修
・地域の言語文化に最も深く根ざした営みとしての文学を中心に、英語圏の文化、社会、歴史、思想などの諸領域を幅広く学びます。
・世界を結ぶ国際言語としての英語の文化の諸相について、関心を広げていきます。
・あらゆる言語文化の基層にある問題を探りながら、ジェンダー、人種、移民問題などについての考察を深めます。
●言語・コミュニケーション専修
・私たちは普段「ことば」を用いてコミュニケーションをしていますが、その「ことば」について学ぶのが言語学です。
・英語を中心とした言語の歴史や音声現象、単語・文の構造、会話の仕組みなど、さまざまなレベルの「ことば」を学びます。
・社会・文化といった「ことば」を取り巻く環境にも目を向けることによって、言語コミュニケーション活動の本質を探究します。
日本語・日本文学科
●日本語・日本文学専修
・日本の物語や小説を読むことが好きな人、日本のことばに興味がある人向けです。
・奈良時代から現代までの日本文学が学べます。
・古典のことばから現代のことばまでの日本語が学べます。
●日本文化専修
・マンガや映画といったメディアを含めて、広く日本の文化に関心がある人向けです。
・漢文学や日本文化を中心としたアジア文化も学べます。
・書道を専門的に学べます。
文化総合学科
●現代社会専修(異文化コミュニケーション論・文化人類学・国際関係論・法学・心理学)
・現代の多様な社会と文化について多面的に学びます。
・社会的課題を発見する鋭い感性と、問題解決に必要な道筋を創造的に構想する力が身につきます。
・フィールドワークやアンケート調査などの手法、調査結果の報告に必要なコミュニケーションスキルなど、社会人に必要な実践的対応力を磨くことができます。
●歴史・思想専修(西洋史・日本史・哲学・倫理学)
・現代の社会と文化をその成り立ちから理解するために、背景や基盤となっている歴史や思想について研究します。
・文献・資料・史料の収集・分析を通して過去の人類の知的文化遺産を理解できるようになります。
・現在のさまざまな事象を多角的に見る能力が身につきます。
文学部オープン科目
所属学科に関わらず受講できる専修科目です。
●キリスト教学専修
・キリスト教の教義や聖書に対する考察を中心に置きつつも、キリスト教を様々な角度から解明することを目指しています。
・各人の関心を基層に据えながら、美術や音楽、文学、政治などの内に根付くキリスト教の影響を考察し、多様な学びを実現します。
・現代世界を知る上で必要なのは、世界の民族がそれぞれに持つ宗教に対する正しい知識を持つことです。
本専修では、キリスト教に対する考察を通じて、現代世界を知る基本的能力を養うことを目標としています。
一人ひとりの学生が自分の目的にかなった学びの道筋を見つけやすくするために、体系化された学びの専門領域を上記の学科内の6専修と学部内オープンの1専修の計7専修としたカリキュラムに再構築します。 また、各専修の枠を越えていろいろな科目を学びながら、徐々に興味のある専修や専門に絞っていけるようなカリキュラムになっています。 これらのカリキュラムの一連の変更に伴い、従来のクラスター制は廃止して新たな制度の下での教育をスタートします。 |
教養科目(1~2年次)について
・〈人間と宗教〉〈ジェンダー・キャリア形成〉〈人間形成〉〈リテラシー〉の4つの観点からの基盤教育と位置付け、学科の学びにとらわれない幅広い教育を提供します。
・その中でも、特に〈人間形成〉については重点を置き、〈国際理解〉〈社会と文化〉〈歴史・思想〉〈自然・科学〉〈健康〉の5つの柱を設定し、多くの科目を開設します。
・これらは各学科・専修における学問探究への有効な架け橋となります。
藤ACEプログラムの開設
これまでの「英語エキスパートプログラム」の内容を充実・一新して、外国語教育研究センターが中心となって「藤ACEプログラム」としてスタートします。
「スペシャリストコース」と「プロフェッショナルコース」の2コースを用意しました。
詳しくはこちら
(プログラムの登録資格など、大学案内(冊子版)以降の新情報が掲載されています)
取得できる資格
新たに「学校司書」が加わります。
英語文化学科
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
・小学校英語準認定指導者
日本語・日本文学科
・中学校教諭一種免許状(国語)
・高等学校教諭一種免許状(国語)
・高等学校教諭一種免許状(書道)
文化総合学科
・中学校教諭一種免許状(社会)
・高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民)
全学科
・司書(任用資格)
・司書教諭(任用資格)
・学校司書〔新設〕
・日本語教員
人間生活学部の主な変更点
人間生活学部では、「共通科目」を基盤教育とし、各学科の専門教育をより明確に意識するため2018年度より「専修」を設置してカリキュラムをより充実し、学力の向上・発展を支援します。
なお、人間生活学科及び保育学科(児童厚生一級指導員[新設])については、学科のページもご覧ください。
各専修(2年次以降)について
人間生活学科
●プロジェクトマネジメント専修
・生活の幅を広げ生活の質を高めるための知恵や技を、他専修と連携しながら身に着けます。卒業後、企業や行政、NPOなどで生活課題を解決するためのプロジェクトを企画・立案できるための必要な技法(ワークショップ、コミュニケーション、量的・質的リサーチ)を段階的に学びます。
・「自らの学びと経験をつなぎ、表現できる力」、「多様な価値観をもつ他者と協働してプロジェクトを企画・運営できる力」を習得するために、学外プロジェクトも含め、多彩な講義や演習を提供します。
●社会福祉専修
・“個人”を取り巻く社会環境との不適合に対処するために、彼ら/彼女らと社会環境との相互作用(関係性)を“エコロジカル”な視点で捉える力、科学的実践・歴史的思考能力を活用し、社会に貢献できる人材の育成に努めます。
・他者の自己実現の支援に必要な「社会福祉の専門性」を学びます。
・さまざまなニーズをかかえる他者に対し、多職種(医療・保健・司法・教育等)や社会資源を“つなぐ”専門家を養成することを目指します。
●現代家政専修
・衣・食・住生活、生活経営、家族などの家政学の知識と技能を専門的に学び、生活の質の向上に貢献できる能力を身に着けます。また、これらの専門力を社会に活かし、活躍できる人材の育成に努めます。
食物栄養学科
●管理栄養士専修
・乳幼児から高齢者までさまざまなライフステージの人びとの健康を「食」「栄養」の視点からサポートする管理栄養士を育成します。
・コミュニケーション能力向上を重視 管理栄養士の仕事には何よりもコミュニケーションが大切です。「栄養教育論実習」、「栄養カウンセリング論」、「対人関係トレーニング」の授業でコミュニケーション能力向上について学びます。
・臨床栄養学分野の講義・実習が充実 臨床栄養学の講義・学内実習はもとより、3年次・4年次に病院実習の授業があり、臨床現場で求められる実践的な知識と技術を身につけることができます。
保育学科
●子ども教育専修
・子どもが遊びを通じて学んでいることや、子どもの学びを支えるために必要な経験や環境など、子どもとその周りの人びとを支えるために必要なことがらについて、教育的な視点から学びます。
●子ども生活支援専修
・子どもとその周りの人びとが生き生きと過ごすために必要となる、安心できる人間関係・社会福祉の制度など、子どもとその周りの人びとを支えるために必要なことがらについて、生活的な視点から学びます。
一人ひとりの学生が自分の目的にかなった学びの道筋を見つけやすくするために、体系化された学びの専門領域を上記の学科内の6専修に再構築します。 |
共通科目(1~2年次)について
・〈キリスト教的世界観〉〈キャリア形成〉〈自然・科学〉〈科学と人間生活〉〈社会と文化〉〈情報〉〈運動〉の7つの観点からの基盤教育と位置付け、幅広い教養教育を提供します。
・これらは各学科・専修における学問探究への有効な架け橋となります。
取得できる資格
新たに「スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程認定事業〔申請中〕」「社会調査士〔申請中〕」「児童厚生一級指導員」「学校司書」が加わります。
人間生活学科
・スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程認定事業〔申請中〕
・社会調査士〔申請中〕
・社会福祉士(国家資格)受験資格
・社会福祉主事(任用資格)
・中学校教諭一種免許状(家庭)
・高等学校教諭一種免許状(家庭・福祉)
食物栄養学科
・管理栄養士国家試験受験資格
・栄養士
・栄養教諭一種免許状
・食品衛生監視員(任用資格)
・食品衛生管理者(任用資格)
保育学科
・幼稚園教諭一種免許状
・保育士
・特別支援学校一種免許状
・児童厚生一級指導員〔新設〕
・社会福祉主事(任用資格)
全学科
・司書(任用資格)
・司書教諭(任用資格)
・学校司書〔新設〕