スタッフ紹介:渡邉 浩
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渡邉 浩 教授
Hiroshi Watanabe
■所属学科:文化総合学科
■オフィスアワー:木曜日4講目
専門分野
西洋中世史、キリスト教史
研究テーマ
11・12世紀におけるローマ教皇権の上昇や教皇権と世俗権力との関係など、教会政治史がもともとのテーマです。高校の世界史で習う内容との関わりで言えば、「叙任権闘争」や「十字軍」などが研究対象に近い出来事です。また、教皇権の確立との関連から、列聖手続きの歴史や、聖人崇敬などにも関心を持って研究を進めています。
自己紹介
出身は神奈川県で、小田急線や東急線の沿線が生活圏でした。2000年4月、文化総合学科の開設とともに藤女子大学で西洋史を担当することになり、札幌へ引っ越してきました。札幌は自然に囲まれたコンパクトな都会で住みやすさを感じています。
講義・演習
「歴史(西洋史)」基礎演習A(1年、前期)・B(1年、後期)
テーマ:西洋史を学びながら研究の初歩的技能を身につける
大学で学んでゆく上で必要とされる基礎的な技能を身につけるための授業です。各自が西洋史に関する基礎的な文献を選び、レジュメを作成して内容紹介を行います。報告後はブックレポートを作成し、関連する文献の検索を行います。また、各自の報告準備がととのうまでの時間は、英語文献を講読します。さらに、文化全般への関心を育ててもらうことを目的として、美術展やコンサートに出かけることもあります。
西洋史入門a(1年、前期)
テーマ:古代・中世史を学び「歴史学」にふれる
西洋古代・中世史の概説的知識を身につけるとともに、いくつかの具体的な事例によって、「歴史学」の対象や方法、また学説などについて学びます。
西洋史特講A - c(2・3年、前期)
テーマ:ヨーロッパの歴史と修道院
修道院というと、修道士や修道女の修行の場として、外部から切り離された世界が連想されるかも知れません。確かにそのような側面もありますが、修道院という制度はそれが存在した時代の要請に応え、またそれを取り巻く社会のなかで様々な役割を果たしてきました。この講義では、修道院(修道制)の歴史を、古代における出現から多様な展開を示した中世盛期にいたるまで、社会との関わりを念頭に置いてたどります。
西洋史特講A - d(2・3年、後期)
テーマ:ヨーロッパの歴史と聖人崇敬
聖ニコラウス(サンタクロース)や聖ヴァレンタインは日本人にとってもなじみのある「聖人」ですが、多くの日本人は彼らを商業化した年中行事とのかかわりのなかで知っているのであって、キリスト教の「聖人」としての認識はあまりないように思います。聖人への崇敬は古代に出現し、特に中世ヨーロッパにおいて盛んとなったキリスト教信仰の一形態で、教会の建設、都市・地域のアイデンティティの形成、視覚芸術のモチーフなど、キリスト教文化にも深い関わりを持っています。この講義ではキリスト教とヨーロッパの歴史を、聖人崇敬という観点からふり返ります。
西洋史文献講読d(2・3年、後期)
テーマ:英語文献によってヨーロッパ中世史を学ぶ
英語で書かれた研究文献の講読を通じて、中世史についての知識を深めるとともに、卒業論文を作成する上で求められる英語の読解力を養います。
西洋史演習b(2・3年、通年)
テーマ:西洋史をテーマに自分の課題を見つける
2年生と3年生からなるゼミです。ゼミ生は順番に関心のあるテーマで報告を行いますが、特に3年生にとっては、卒業論文に向けて自分の課題を考える重要な機会となります。最近のゼミ生が関心を持っているテーマは「地中海と歴史」「中世スペインにおけるキリスト教とイスラム教」「ルネサンス」「東方キリスト教」「フランス絶対王政期の社会」などです。
西洋史卒研演習(4年、通年)
テーマ:ヨーロッパ史をテーマに卒業論文を書く
2・3年生のゼミで模索してきたテーマを卒業論文にまとめ上げるためのゼミです。ゼミ生は順番に、論文全体の構成を考えながら、報告を重ねていきます。今年の4年生が取り組んでいるテーマは「ヨーロッパ社会と音楽」「フランス革命と社会騒擾」「十二世紀ルネサンス」「近世ヨーロッパ社会の子ども観」、「近代ヨーロッパ社会と衛生観念」、「ヨーロッパ社会と奴隷制度」、「19世紀のウィーン社会」、「ヨーロッパ社会と読書」など、様々です。
主な業績
- 論文:「アナクレトゥスのシスマにおける党派形成と書簡史料」『歴史学研究』(歴史学研究会)、第658号、1994年。
- 論文:「アナクレトゥスのシスマにおける宣伝の展開 ―セー司教座教会大助祭アルヌールの著作を中心に― 」『西洋史研究』(西洋史研究会)、新輯第24号、1995年。
- 分担執筆:西洋中世史研究会編『西洋中世史史料集』東京大学出版会、2000年。
- 論文:「列聖手続きの歴史的展開 ―教皇権の独占的列聖権の獲得まで―」『藤女子大学キリスト教文化研究所紀要』第2号、2001年。
- 翻訳:「聖ウルリッヒの列聖教書 ―試訳と解説―」『藤女子大学キリスト教文化研究所紀要』第4号、2003年。
- 分担執筆:歴史学研究会編『世界史史料 5 ヨーロッパ世界の成立と膨張 17世紀まで』岩波書店、2007年。
- 論文:「ローマ教皇権と聖人崇敬」『歴史評論』(歴史科学協議会)No.690、2007年。
- 論文:「中世ヨーロッパにおける『神の平和』―『神の』平和運動としての一面―」(藤女子大学キリスト教文化研究所編『平和の思想 キリスト教からの再考察』リトン、2008年、所収)。
- 翻訳:「『リモージュ司教にしてガリアの使徒である聖マルシアルの伝記』(I-XIII)試訳」『藤女子大学キリスト教文化研究所紀要』第10号、2009年。
- 翻訳:「『リモージュ司教にしてガリアの使徒である聖マルシアルの伝記』(XIV-XX)試訳」『藤女子大学キリスト教文化研究所紀要』第11号、2010年。
- 翻訳:「『リモージュ司教にしてガリアの使徒である聖マルシアルの伝記』(XXI-XXVII)試訳」『藤女子大学キリスト教文化研究所紀要』第12号、2011年。
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更新日:2010年11月8日
















