【藤女子大学】文学部 文化総合学科 トピックス

文化総合学科のニュース・イベントなどをお知らせいたします。

2012年04月28日卒業と入学

 

≪卒業≫

 

去る3月20日に卒業式が挙行されました。

同日夜には、恒例の「卒業記念パーティ」も催され、皆、学生生活の思い出話やこれからの生活への期待などを語り合い、おおいに盛り上がりました。文化総合学科で得た専門知識、コミュニケーション力、論理力、そして総合力を生かして、これからもおおいにご活躍くださいますよう、教員一同、心から願っています。

 

 

≪入学≫

また、2012年4月3日には、新入生98名を文化総合学科に迎えることができました。今年の入学式では文化総合学科の味山優香さんが新入生代表の挨拶をして、これから始まる大学生活への期待を述べました。

      

入学式後の1週間は、「怒涛」のごとくオリエンテーションが続き、いささか疲れ気味だった1年生も第3週目に入るとだいぶ落ち着いてきます。

 

この宿泊研修には、特別な理由がない限り、文化総合学科の教員は全員が参加します。新入生は、先生たちの個性あふれる自己紹介や夕食での会話から、教員一人ひとりの人格の一端を知ることとなり、楽しそうです。例年のことですが、宿泊研修は新入生の笑い声に満ちた楽しい時間であると共に、重要な友だち作りの場となっています。

 

2012年04月28日2011年度卒業生(2012年3月卒業) 卒業研究論文タイトル・卒論の感想

2011年度卒業生の論文は昨年12月15日に提出された後、二人の教員(主査と副査)による厳正なる審査を経て2月初頭には口述試験も行われました。

以下は、ゼミごとに選ばれた優秀論文のタイトルです。これら論文はすべて『卒業研究論文・要旨集』弟9号に収載されています。

*毎年発行されるこの研究雑誌には、卒業生全員の論文要旨も収載されており、藤女子大学学図書館で借りることができます。また、冊数に制限はありますが、ご興味のある方には、お譲りすることもできますので、詳しいことは文化総合学科まで、お問い合わせ下さい。a-sdept@fujijoshi.ac.jp 

 

 

≪優秀卒業研究論文タイトル一覧≫

・日本におけるTwitter利用者のコミュニケーションと関係志向

・韓国社会における美容整形

・ドキュメンタリーから見る日中戦争

・ペット動物保護の取組みと保護法制ー日本と欧州の比較から見えるものー

・女性大学生の集団適応における化粧感情の重要性

・西洋中世の死生観ー中世末期における「死」のテーマ ー

・心を形づくる他者ー他者を理解することー

・持続可能な社会に向けた取り組みーエネルギー政策の展望ー

・幕末の西蝦夷地における出稼ぎ和人について

 

 

 

≪お二人の卒業生に卒論を書き終えた感想を聞きました≫

① Y.Yさん

私が論文のテーマを決めたのは大学3年の秋でした。自分が最も興味のある事柄をテーマとすることは、長期に渡る研究のやる気の維持にも繋がりました。特に、私は、Twitterという比較的新しい分野をコミュニケーション観点から研究したので、学術的な資料や参考文献が少なく大変でしたが、決してテーマを変えようとは思いませんでしたし、最後まで迷わず研究することができました。

 また、私がこの論文を書き上げることができたのは、周りの人々の存在が大きく関わっていると思っています。いつも熱心に指導してくださった先生はもちろんのこと、同じゼミに所属する仲間たちには本当に様々な面で助けてもらいました。友人同士の関係は「馴れ合い」になりやすく、論文を批判しあうことを避けてしまいがちですが、ゼミのみんなとは互いの研究の欠点や不備を指摘しあい、アドバイスしあいました。恐らくその根底にあったのは、同じゼミで3年間共に切磋琢磨し合うことで築いてきた絶対的な信頼だったのかもしれません。卒論は最終的には1人で仕上げるものですが、そこに至るまでの過程には仲間の存在は必要不可欠ではないかと、私は考えています。1人で抱え込んで悩むより、誰かに話を聞いて貰うだけでも卒論を取り組む姿勢が変わると思います。このことに気付いただけでも、卒論を書き上げて良かったと思います。

 反省点を述べるなら、「もっと時間を有効に使えばよかった。」ということです。特に私は11月後半に体調を崩したせいもあり、調査がかなり遅くなってしまったことは本当に後悔しています。また、私はインタビュー調査を行ったのですが、全体像を「きれいに」まとめることに時間を多くかけすぎたように思っています。むしろ、考察を深めるための重要な鍵をインタビュー調査の中に見出すようなアプローチが必要だったと思います。

 卒論は、先が長いようであっという間に締め切りの日まで来てしまった気がします。提出し終えたあと沸々とこみ上げてくる気持ちは、頑張ってきた人だけが味わえる特別な達成感なのではないでしょうか。

② H.Nさん

卒論を提出し終えた直後は、喪失感におそわれました。なんとか形にして提出できたことは「良かった」と思いますが、後悔や情けなさがグルグルと自分の中をめぐっていたのです。時間が足りなかった(=時間をうまく使いこなせていなかった)、自分で納得がいくように丁寧に書けなかった、論文としては、流れに一貫性がなく、ぼんやりしたままになってしまったことなど…。ですから、2月の口頭諮問に向けて勉強をしなおした時は、提出した論文を読みなおしていく作業が色々な意味で苦痛でした。締め切りを意識せずに落ち着いた状態で見ることによって、論文を書いている時には見えなかった不備や、推敲・校正の甘さに直面したからです。卒論に取り組み始めた時から口頭諮問を終えるまでは、「つらい」、「終わらない」、「進まない」、「やらなきゃいけないけどやれない」など、本当に多数のネガティブな思いに苛まれ続けました。

しかし、一方では「困難なことは、ぶつかってみることで乗り越えられる」と言って下さる先生や、叱咤激励してくれる周りの友達の存在の大切さに改めて気付くこともできました。研究は、なにより自分との戦いでもあるため、自身の短所に気づくことができて、忍耐力も少しはレベルアップしたかと思います。

今後、卒論に取り組む後輩たちには、時間の使い方を工夫することや、論文の客観性を高めることを大切にしてもらいたいと思っています。

2012年04月04日太田 眞先生(教職課程)からのメッセージ

北海道教育委員会指導主事、教育庁主幹、ならびに上川高校や札幌月寒高校の校長などを経て、平成22年度より教職課程での教育をご担当いただいている太田眞先生(http://www.fujijoshi.ac.jp/staffs/view/Makoto+Ohta)からメッセージをいただきました。記事は受験生と在学生の皆さんに対する暖かいエールに満ちています。どうぞお読み下さい。

大学教員生活2年目を終えて

 縁あって2010年4月から藤女子大学の教員として勤務させていただき、2年目を終えたところです。本学の前には私立女子中・高校と道立高校、教育委員会に勤めていました。その頃考えていた藤女子大生のイメージは「礼儀正しく、基本の学力と豊かな心を持っている」というもので、それは本学に勤務してからもほとんど変わりがありません。イメージ通りだと思います。

 ただ、本学に勤務してなるほどと思ったこともいくつかあります。一つはカトリック精神のもとでの4年間の学園生活の中で、学生たちは藤らしさを確実に身につけていっているということです。また、学生同士の日常の交流が切磋琢磨につながっているのではないか。さらに、演習やゼミなどをとおしての先生方とのコミュニケーションも一人一人の個性の伸長に大きな役割を果たしているのではないかとも思いました。

  私が藤女子大学に勤務して印象に残っている二人の学生を紹介します。

 午後の大学構内で、前方から歩いてくる一人の学生がいました。私とすれ違う際に、彼女は両耳からイヤホンを外して「こんにちは」と声を出して挨拶してくれました。その学生とは面識はなかったのですが、わざわざイヤホンをとって挨拶してくれたことは感激でした。このような行動をとれる学生がいることに驚くとともにとてもうれしく思いました。

 もう一人紹介します。講義が終わった直後のこと、一人の学生が教卓の前にやってきました。学生が何か質問があるのかな、と私はちょっと緊張して対応しようと考えていたところ、その学生は「先生の講義の時間中に、居眠りしてしまってすみませんでした」と謝罪のことばを言ったのです。これも驚いたと同時に、学生が居眠りしないような講義をしなければならないと考えさせられました。

 学生の皆さんには、これからの21世紀の社会で先頭に立つリーダーを目指して欲しいと思います。特に、道内の高校教育界における女性管理職の少なさが指摘されているなど、社会の中でもっと女性の出番が広がることが望まれています。

 そのためには在学中に、学問はもちろん対人関係やリーダーシップを身につけるなどいろいろな経験を積んで欲しいと思います。特に学問を学びそれを積み重ねることは将来に生きて働く力になると思います。

 4月から勤務3年目が始まります。藤女子大学の学生の皆さんが真剣に講義に参加するので事前の準備に力が入ります。

 下の3枚の写真は藤女子大学北16条校舎で撮ったもので、現存する校舎の中で最も古い建築の一部です。その場所を一度訪問してみたらいいですね。 (文責 太田  眞)

          

2012年03月17日春のミニオープンキャンパス(3月24日) 学科別ガイダンスについてのお知らせ

春のミニオープンキャンパスで行われる文化総合学科の学科別ガイダンスには、10名の教員と8名の在学生が参加する予定です。文化総合学科で学べることや学生生活のことなど、みなさんからの質問に直接お答えします。

◆スケジュール

3月24日(土)

*13:00 受付開始

*13:30 ごあいさつ、文学部の紹介、入学試験について

*14:30 各学科別のガイダンス(ミニ模擬講義・教員との交流会)

*15:45 在学生のご案内によるキャンパスツアー(学科別)

*16:30 終了(予定)

◆参加を予定している教員と在学生

*教員

伊藤 明美(異文化コミュニケーション系列:異文化コミュニケーション論)

野手 修(異文化コミュニケーション系列:文化人類学)

金戸 幸子(社会と制度系列:国際関係論)

真鶴 俊喜(社会と制度系列:法学)

渡邉 浩(歴史系列:西洋史)

石田 晴男(歴史系列:日本史)

松本 あづさ(歴史系列:日本史)

杉内 峰彦(思想系列:現代哲学)

桝潟 弘市(思想系列:近代哲学)

大矢 一人(教職課程:日本教育史)

*在学生

異文化コミュニケーション系列2名

社会と制度系列2名

歴史系列2名

思想系列2名

2012年01月21日今年度の授業から ―「社会と制度」基礎演習

文化総合学科では、1年生から4年生まで、大学生活の展開や研究の進展に対応させて、演習授業(ゼミ)が設けられています。

今回は、それらの中から、1年次生選択必修の「社会と制度」基礎演習(法学専門の真鶴先生担当)の一コマをご紹介します。

このゼミでは、専門分野にこだわることなく、受講生が各自で興味を持っているテーマについて、調べ、報告することになっています。レジメ(報告のためのプリント)を作成し、場合によっては、パソコンやDVDを使ってプレゼンテーションをしたりします。とにかく、調べ、まとめ、報告し、それをもとに受講生同士で質問や議論をし、ゼミの形を学ぼうというものです。

テーマは自由ですから、いろいろなものが登場します。個人的な趣味や関心から選ばれたもの、ふと気になったもの、ぜひみんなにその面白さを伝えたいとの気持ちからテーマとされたものなど。

 

発表用のレジュメ

 

これも発表の資料

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前期のある回では、「ミニバレー」をテーマにした報告がなされました。このスポーツは、何と、ご当地、北海道は大樹町で、昭和47年に生み出されたものだそうです。そういった歴史的な説明から、バレーボールからアレンジされた理由や意義、ルールなど、様々な点について報告がおこなわれました。また、せっかくだから、実際にプレーしてみようということで、体育館でみんなで試合をやってみました。私服でやったのですが、結構、みんなダイナミックに楽しそうにやっていました。

 

実際にプレーしてみました(1)。

実際にプレーしてみました(2)。

実際にプレーしてみました(3)。

では、全員で。

 

 

 

 

 

 

 

 

文化総合学科の基礎演習は、担当の各先生によってやり方は微妙に違いますが、その目的は、大学生活の入り口の時期に、研究の方法や姿勢を身につけてもらうこと、また、学生相互や教員とのコミュニケーションを図り、学生生活をよりスムーズに運んでもらうことなどにあります。1年次生は必ず基礎演習を履修することになっているので、それぞれのゼミは大体10人前後のクラスのようなものになります。各ゼミの担当の先生が、担任のようなものということになりますね。

 

2011年12月20日藤女子大学のクリスマス

大通公園ではミュンヘン・クリスマス市が開かれ、街中はクリスマス気分であふれていますが、藤女子大学でも12月15日(木)午後に、学生のための「クリスマスの会」が開かれました。この恒例の行事は文学部と人間生活学部のそれぞれで同時に開催されました。ここでは文学部三学科(英語文化学科、日本語・日本文学科、文化総合学科)の学生たちがいっしょに参加した16条キャンパスのクリスマス会の様子をお伝えします。

藤女子大学はカトリックの大学なので、キャンパス内にはキリスト像や聖母子像、聖フランチェスコの像などがあって、ふだんでもキリスト教らしさが感じられます。しかし、待降節(アドヴェント)ともなると、さらにクリスマスツリーやプレゼピオも飾られ、クリスマス気分をいっそう盛り上げてくれます。プレゼピオとはキリストの生誕場面を再現したクリスマス飾りです。

クリスマスの会は、まずマリア院聖堂でのミサで始まりました。ミサはイエスと弟子たちの「最後の晩餐」を再現した大切な儀式ですが、ミサを執り行ったのは司祭でもある喜田学長先生です。

 

祭壇の前にもプレゼピオが飾られ、右の方には東方の三博士の姿も見られます。大学では「キリスト教」や「キリスト教文化」について学ぶ授業もありますが、ミサへの参加は知識でキリスト教にふれるのとはまた違った体験のようです。

 

 

ミサの後、学内の食堂に場所を移してクリスマス・パーティーが催されました。聖堂でのミサの時にはマンドリン部の演奏がありましたが、パーティーではアカペラ同好会が歌を披露してくれました。

 

  軽食を食べながら歓談し、ビンゴではみんながプレゼントをもらい、最後に記念写真を撮ってパーティーは終了しました。

2011年11月29日文化総合学科の教職課程

文化総合学科で取得できる教職免許は、中学校社会、高校地歴、高校公民の3種類です。
2011年12月現在で、文化総合学科で教職課程を受講している学生は、1~ 4年生で合計31人です。内訳は1年生で11人、2年生で4人、3年生で9人、4年生で7人となっています。2年生が少ないのですが、およそ学科学生数の一割というところでしょうか。
1年生は、前期に「教師論」を受講し、後期に「教育課程研究」という授業を受けています。大学に入学して、自分の進路をどうしようかと考えている時期です。

2年生は、前期に「教育原理」「教育心理学Ⅰ」「社会科系教育法Ⅰ」を受講し、後期に「教育制度論」「社会科系教育法Ⅱ」の授業を受けています。さらに中学校の免許を取得する人は、「介護等体験」という学外での実習を体験しています。「介護等体験」とは、特別養護老人ホームや児童養護施設などの社会福祉施設で5日間、特別支援学校で2日間、社会的弱者と言われる人々と交流することで、教師として責任の重さなどを理解するものです。学生にとっては初めての学外行事ですので、緊張感もありますが、やってよかったという充実感をもって帰ってくる学生が多いです。

3年生になると、本格的に教育実習のための準備が始まります。前期に「地歴科教育法」「特別活動」「生徒指導」などの実践的な授業を受けたうえで、実習の事前指導である「教育実習Ⅰa」も受講します。教育実習を行う学校に「来年度の実習をお願いします」という挨拶にも行きます。今年の学生は、9人全員の実習先が決定しました。後期になって、さらに「教育相談」「道徳教育」「公民科教育法」「教育実習Ⅰb」などの授業を受けています。

4年生は、前期に「総合演習」を受け、教育実習に行きました。学生たちはそれぞれ高等学校で実習生として教壇に立ち、日本史(3人)、地理(1人)、政治経済(2人)、倫理(1人)を担当しました。今年は全員高等学校ですが、来年度は中学校で実習を行う学生が7人います。今年度の実習では、「実習最後の日に、生徒から花束と色紙をもらって、うれしくて泣いてしまいました」と話した学生もいました。

「社会科系教育法Ⅱ」の授業での模擬授業風景

社会科系の教員採用試験は非常に難しく、最終倍率は中学校でおよそ12倍、高等学校で63倍でした。今年の4年生は、残念ながら1次合格すらできませんでしたが、卒業生の2人が1次合格を果たしました。最終合格を期待したのですが、今年は残念な結果となりました。2人のうち、1人は石狩市内の中学校で期限付き教員を行っており、さらにもう1人は12月から北広島市内の特別支援学校中学部で教鞭を取りはじめました。

教師への道は確かにきびしいものです。しかし、かりに教師にならなかったとしても、教職課程を受講して大学時代に「教育とは何か」「教師とは何か」ということを勉強したことは、非常に意味あることだと思います。特に実習生として教壇に立った経験は、必ずや今後の人生に活かされると思います。

みなさんも文化総合学科に入学して、教職課程を受講してみませんか。
(文責:教職担当 大矢 一人

2011年11月08日英語を学ぶこと、とは...?

先にご案内したように、10月16日(日)の藤陽祭(大学祭)において伊藤明美先生が「多文化社会と異文化コミュニケーション ~コミュニケーションの平等と国際語としての英語~」という題目で講演を行いました。

だれもが国際語と認める英語。使用者は世界で15~17億人にのぼるとはいえ、母語とする人はその5分1程度なのだそうです。さらに日本では、母語とする人たちのうちでも、アメリカ人の使用する英語を標準的な英語として学んでいます。ところが、そのアメリカの人たちの英語そのものがまた多様なのです。アメリカは移民でつくられた国なので、人種や民族や社会階層を異にする人々がそれぞれの文化を形成し、それを反映した英語を話しているという現状があります。

講演では、まず「異文化コミュニケーション」という学問領域がアメリカで生まれた歴史的背景について説明がなされた後、伊藤先生が在外研究で昨年度滞在していたサン・フランシスコを例に、多様な文化・多様な英語の具体的事例が映像なども交えて紹介されました。次いで国際語となった英語の学習に関わる諸問題、例えば英語を母語とする国と英語を学ぶ国との間の政治・経済・文化にわたる影響関係などについて取り上げられ、最後に多様な文化集団の間の対等なコミュニケーション手段としての英語のあり方などについて指摘がなされました。

当日は、在学生、卒業生、学外からの来聴者を含め、40名近くの方々にご参加いただきました。それぞれの方が、自身の経験に照らして、あらためて英語学習やコミュニケーションについて考えてみる良い機会となったのではないでしょうか。

2011年10月21日「森と芸術」展を見に札幌芸術の森美術館に行って来ました。

10月5日、「基礎演習(西洋史)」の授業の一環として、「森と芸術」展を見に札幌芸術の森美術館に出かけました。今回の展覧会は、環境や生態系の破壊に直面している私たちが、「芸術作品をとおして森を考える」ことを目的とした企画で、絵画や版画や挿し絵の他、アール・ヌーヴォー期のガラス工芸品、写真など、200点以上の作品が展示されていました。

 

森は、風景画の中だけでなく、『聖書』、神話、古典作品、童話(『赤ずきんちゃん』、『不思議の国のアリス』)などの一場面を描いた絵の中にも多く登場します。『聖書』や物語の中で何かの役割を果たしている森があり、画家たちがそこからインスピレーションを得て描く森があり、物語を読む読者がイメージする森があり…。「森はどのように考えられてきたか」を示してくれる展覧会であったとも思います。さて、私たちが残したいと願う森があるなら、それはどんな森でしょうか。

2011年10月04日文化総合学科公開講演会(「多文化社会と異文化コミュニケーション」)のお知らせ

10月16日(日)、藤陽祭(大学祭)において、以下の通り、伊藤明美先生(異文化コミュニケーション)が講演を行います。日頃から異文化コミュニケーションに関心のある方、あるいは本学科で異文化コミュニケーションを勉強してみたい方、どなたでも自由に参加できます。どうぞご来聴ください。

文化総合学科第10回公開講演会(教養講座)
 

多文化社会と異文化コミュニケーション
~コミュニケーションの平等と国際語としての英語~

伊藤 明美(文化総合学科教授:異文化コミュニケーション)
 

 

異文化間のコミュニケーションに生じる障害やその解決方法を探ることは、地球という多文化社会に生きる私たちが取り組むべき一つの重要な課題となった。歴史的に一定の時間を経て形成された集団には特有のコミュニケーション文化があるとされ、それは、各集団の持つ社会的勢力や階級などと複雑に相互作用しながら、(多くの場合は無意識に)人びとのコミュニケーションに反映されているからである。
 

たとえば、日本には多弁に関する否定的なことわざが300以上もあると言われ、こうした価値観を反映するかのように、日本人は会話で使用する言語量が少ない。あるコミュニケーション研究者の調査によれば、日本人の会話量は一般的アメリカ人の1/2である。一方、国際的な異文化コミュニケーションでは英語を使用する機会が多く、日本人をはじめ英語の非母語話者は、自らのコミュニケーション文化と英語との「折り合い」をどうつけていかれるかが問われている。

                                                         この教養講座では、国際会議・スポーツ大会などにおける公式通訳者としての経験やNHK札幌支局での英語番組の企画・担当などの経験を踏まえ、私たちが日本人としてのアイデンティティを維持しながら、その能力をより高い次元で発揮するための英語として「国際語としての英語(English as an international language)」ならびにグローバル社会におけるコミュニケーションの平等とは何かについて探っていこうと思う。

 

日時:2011年10月16日(日) 10:30~12:00
場所:北16条キャンパス新館 458教室
※本講演会は、第48回藤陽祭(藤女子大学文学部大学祭)の一部として開催されます。
※入場料は無料です。
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用下さい。
※お問い合わせ先
〒001-0016 札幌市北区北16条西2丁目
藤女子大学文学部文化総合学科研究室 TEL&FAX 011-736-5213【月~金曜:10:00~16:00】