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  • 詩人ニール・ホール氏朗読会を開催しました
  • 詩人ニール・ホール氏朗読会を開催しました

     9月25日(月)にアメリカより黒人詩人のニール・ホール氏(Neal Hall)をお招きし、朗読会を開催致しました。

     予想よりも多くの学生に来ていただいたおかげで席が足りるか心配されましたが、無事に朗読会を始めることができました。読んだことのない詩でしたので参加した学生の多くは意味を完全には理解できなかったかもしれませんが、ホール氏の声の力強さに圧倒されたと思います。英語の詩を読む授業もありますが、読んで理解するのと同じぐらいに、詩は耳で聞き体で体感することが重要であることを実感しました。 

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     朗読後はホール氏に教員と学生からの様々な質問にお答えいただきました。たくさんの質問がありましたが、たとえば「アメリカの人種差別についてどう思うか」という学生の質問に対し、ホール氏は「それは日本で差別されるのと同じだ。どこにいても差別されて感じることに違いはない」と答えられました。また非常に力強い朗読に関して何かテクニックがあるのかという質問に対して、「詩を朗読することは息を吸って、息を吐くこと、つまり生きていることと同じで何も特別なことはない」とおっしゃりました。
     

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     ​人種差別を告発する詩を書くホール氏は「分けられてしまうこと"separation"」に反対されていました。アメリカ人であること、日本人であること、黒人であること、白人であること、アジア人であること、詩人であること、読者であること、そういった違いを超える力が文学にあるのではないか。明るく真剣に学生と対話される氏の話を聞きながら思いました。

     朗読会後に学生と一緒にホール氏の訳詩集『ただの黒人であることの重み ニール・ホール詩集』にサインと"Hearts to hearts / Oneness in our / Struggle to / be freed / Neal Hall"というメッセージを頂きました。

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    【参加した学生からの感想】

    ・​訴えかけるような表情と力強い声がとても印象的で、朗読が始まってすぐにぐっと心を掴まれました。ホールさんの詩をすべて聞き取ることはできませんでしたが、普段詩を読むだけでは理解できないような、悲しみや苦しみなどの感情に触れることができたような気がします。なかなか作者本人の朗読を聴ける機会はないので、素敵な経験ができました。​

    ・声の力強さから内容が伝わってきた気がします。アメリカの差別も日本の差別も変わらないというお話を聞いて、その通りであると感じました。わたしたちはどうしても自国の差別よりも他国の差別に目がいきがちですが、どこの国も差別されている人たちの気持ちも辛さも同じであるということに改めて気づくことが出来ました。

    ・目の前で詩人から詩を聞くという、シンプルに貴重な体験ができた。それだけではなくニール・ホール氏の朗読は、一般的に詩の朗読と聞いてイメージする穏やかなものとは全く対照的で逞しく、力強いものであった。ホール氏は詩の中で、黒人として生きる中で自身が経験した差別、周囲からの理不尽な言葉への苦痛を謳っていた。とくに"My Name"に強く引き込まれた。力強く、ストレートな言い回し、情緒あるリズムの中にどこか物悲しげな印象を受けた。彼自身、この詩を読むことは精神的に難しいという。詩そのものがパワーを持つということを感じさせられた体験であった。
     質問時間に「これからの子ども達に差別について教えられることはなんだろう?」と質問してみた。ホール氏は少し悩みながらも、感情や意識は簡単には変えられない、彼らの行動を変えてあげることが必要だと答えてくれた。そして「どこにでも差別や排斥的な傾向はある。」と語ってくれた。人種差別と聞くと、普段の私たちの生活で直接考えさせられることは稀かもしれない。しかし実際のところどこにでも差別やヘイトというのは存在しており、それに対する感情や経験をあらわにした彼の詩には、誰にでも共感できる普遍性があるのかもしれない。
     

    Dear Mr. Hall,

         We really appreciate you for having given us a precious chance to listen to a preeminent poet read his poems. We are looking forward to meeting you again. 

     
    Department of English Language and Culture

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