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  • 文化総合学科上原先生(国際関係論担当)ご挨拶
  • 文化総合学科上原先生(国際関係論担当)ご挨拶

     
      今年の四月から、文学部の文化総合学科にて国際関係論や政治学を担当することになりました。よろしくお願いします。
     幼少時からこれまで千葉で生活し、ほとんどの時間を関東で過ごしてきました。北海道で暮らし始めて間もないですが、同じ日本の中での様々な違いを前に、いつも新鮮な気持ちで生活を楽しんでいます。

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    千葉で生まれ育って」という言い方をしなかったのには訳があります。実は生まれて間もなくから半年あまり、私は札幌で暮らしていたそうなのです(もちろん、記憶にはありません)。親からはいつも、「昔、円山公園で写真を撮った。あの頃はかわいいかわいいとちやほやされていた」といった話を繰り返し聞かされてきました。何十年も経て再びこの地で暮らすことに、奇妙な縁を感じています。
      私の専門は、近年日本でも論じられはじめている、グローバル正義論という分野です。これは、広い意味での政治学の中で、規範的政治学と呼ばれる分野の国際版とみなすことができます。その中でも特に、人びとの享受すべき財とは何か、人びとの間のどのような不平等が不正義とみなされるのかといった、分配的正義に着目して研究してきました。これは、広い意味での政治学の中で、規範的政治学と呼ばれる分野の国際版とみなすことができます。この分配的正義を、国境を越えてどのように構想していくことができるのか、そもそも構想することができるのか、といった論点について長年考えてきました。

     

     現在の私は、こうした抽象的な原理にまつわる議論とともに、より具体的で越境的な問題群についてグローバル正義論からどのような理解を導き出すことができるのかに関心があります。たとえば、公平な貿易とは何であるのか、偶然の産物として各国に分布している天然資源の占有や消費をどのように考えていくべきなのか、リベラルな価値観を押しつける働きをどう捉えるべきなのか……。特殊で狭い分野に見えても、興味が尽きることはありません。
     とはいえ、自分の現在の問題意識も、世界に生きる人びとの中でも大分偏ったものであろうと思います。だからこそ、様々な興味関心を抱いて国際関係について学ばんとする学生とともに、私も学生も世界への新たな視点を獲得できるような、学びの機会を作っていきたいと思います。

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