ゼミ論や卒論も論文なので,自分で論じたい何かがなければ始まらない.
この何かは,結局は自分で見つけるほかはないが,その参考になるものは世の中にいくらでもころがっている.
もっともまとまったネタを提供してくれるのは,大学の講義である.
授業料を卒業単位で割ると,1単位あたり2−3万円支払っていることになるのだから,講義を活用しないのはもったいない.とはいえ,私の場合には,大学の講義それ自体は,特殊なものを除いて論文を書く参考にはならなかった.(大学院時代は別)というか,大学の講義はほとんど受講しなかった.受講登録し,講義を聴いて,参考文献などを自分で読めば判ると思ったら,生意気にも講義には出席しなかった.引きこもり系の体質なので,大勢の人間と一緒に他人の話を聞くよりも,独学している方がよかった.ぼんやりとした形であっても,何か書きたいことが浮かんできたら,それに関わる本やその他の資料を読む.
そのなかで考えていたのは,、人間関係や社会関係はどう考えても私にとっては必要悪であり,ほっといてくれと思っても世間はほっといてくれない.しかも,ほっといてくれと思っている自分も,人間関係や社会関係から,なにがしかの生活の糧をえて暮らさざるをえない.(だいたい,大学に通っているという事自体が,社会と関わっていることだ.)自分にとって,社会とつきあう負担がもっとも少ない社会,要するに悪の部分が少なく必要な部分が多い社会はどのようなもので,いかにしたら可能なのか?といったことだった.
それらを読むと,関連する資料が紹介されているから,気に入ったら,それも探して読む.
書きたいことが何も浮かんでこなかったら,私の所に相談に来てください.話しているうちに,ネタが見つかるかもしれない.
ネタを探すときに,「学校のお勉強らしいことを書かなくては」といった不純な動機は捨てた方がよい.
どんなことでも,扱い方によっては学問的なものになるし,それらしいものでも非学問的に取り扱えば,滅茶苦茶なものになる.
前者の例はここ,後者の例はここ.何でも良いから好きなことがあるというのがもっとも大切です.私は活字中毒者で,しかもはまりやすい性格なので,関心のある本を次々と読むのは苦にならない.好きなように乱読して,妄想に耽っているときが一番楽しい.トイレと風呂にも本はかかせない.去年の暮れからは,高杉良の経済小説にはまっている.私はやや病気かもしれないが,病気にはならなくても,パラノ的な体質の方が,論文を書くのには向いているかもしれない.そうしているうちに,しだいに書きたいことや調べたいテーマが,具体的に頭のなかに浮かんでくる.そうなったら,今度は,テーマに関わる資料を系統的に集めることになる.とはいっても,そうたくさんの資料を集めることは時間的にも金銭的にも無理なので,どこかで断念しなければならないが.
資料探しは,図書館の参考係,ゼミの指導教員,その他の教員といったオフラインの世界でも可能だが,分野によっては,インターネットを使うと膨大な資料が見つかる.論文自体はおそらくワープロソフトを使用することになるのだが,そのまえに資料を整理する必要がある.資料整理には使用するワープロソフトと相性のよいソフトを選ぶ必要がある.私の場合には,論文本体は一太郎(MS-IMEよりATOKの方が賢いのでWORDは使わない)で書き,資料のうち,数字データに関わるものはエクセルで作って一太郎に貼り付けている.ノートはMCDBというフリーソフトでとり,必要な部分を一太郎に貼り付けて使っている.私の場合には,論文作成時には,一太郎,エクセル,MCDBを立ち上げると同時に,インターネットに接続して情報を得るという作業を同時に行っている.PCにかかる負荷が大きいので,ハード面の環境が整っていないと複数のソフトを立ち上げて,複数の作業を同時に行うことは難しい.そのときには,なるべく軽いソフトを選んで,作業を行うのがよい.エディターを使えるのなら,重たいワープロ・ソフトは使わずに,htmlファイルで論文を仕上げるのが楽だ.(これは,学校と家でコンピュータの環境が違うが,両方を使わなければならない場合−例えば,学校ではPC,家ではMAC−にも,対応できるので便利.)
論文の書き方については論文作成に役立つリンク集を参照のこと. インターネットを利用した資料の検索・収集
図書館を使った論文作成に関しては,金沢大学図書館1234がよく整理されており便利.1一般的な検索
代表的なものは,Yahoo Japanとgoo,infoseek
yahooは,登録型なので検索可能なサイト数は少ないが有名なところは揃っている.gooとinfoseekはロボット検索を使うので検索数は多い.そのかわりに,絞り込み検索を使わないと多すぎて使いこなせない.
特殊なものに最近更新されたサイトのみを検索するフレッシュアイがある.複数の検索エンジンを同時に使いたい場合には,wSearchなどのソフトをインストールして利用する.wSerachでは,goo,infoseek,yahoo,excite,Hole in One,NTT Directory,INFONAVIGATOR,Lycos,NETPLAZA,CSJ(iNET Guide),フレッシュアイ,NTT Communicator(現在は不可 )の12の検索エンジンを同時に利用できるので,手間が省ける.ソフトをインストールしにくい環境の場合にはここに行くと,複数のサーチエンジンで一括検索できる.
検索に便利なソフトは,vectorで入手できる.2分野別検索
研究分野によっては,その分野の検索エンジンが提供されている場合もある.これらについては,上記の一般的な検索サイトで見つけるか,以下に紹介する代表的な研究関係サイトで探す.3研究全般
非常に有名なのは,アリアドネとARG.この二つで国内の有名なサイトはほぼ押さえることができる.両者ともメールマガジンを用意しているので,申し込むと定期的に新しい情報をメールで配信してくれる.science villageも豊富な情報を提供してぅれる.メールマガジンもある.東北大学文学部の後藤さんが作っている国内人文系研究機関WWWページリストも,膨大なサイトにリンクしており,非常に有益.
生成する目録も,WEB上の膨大な文献目録にリンクしており便利.ARCのOnline Resource Locatorは,WEB上の論文・報告書を登録し,公開している.分野によっては役に立つ.書籍デジタル化委員会とプロジェクト杉田玄白は書籍の電子化を進めているが,読める文献の数はまだ多くはない.またJump to Library in JapanはWEB上で検索サービスを行っている日本の図書館にリンクしており,書籍を探すのに便利.(ただしTELNET接続は本学の環境では不可能.)その他に,メーリングリストに加入して,情報を得るという手段もある.加入したいメーリングリストを探すには,学術人文系日本語ML案内が便利.
書店や出版社のサイトでは,書籍の購入だけでなく.書籍の検索もできる.関連分野の書籍情報を集めるのに便利.代表的なのは日本書籍出版協会のbooks.or.jp,図書館流通センターのブックポータル,ISIZE BOOK,Kinokuniya Book Web(会員制),Maruzen Internet Shopping,Book Site Sanseido(会員制),Yaesu Book Center,クロネコヤマトのブックサービス(早く本が手に入る),ウニタ書店は,規模は小さいが専門書に特化しているので本探しの効率はよい.
4歴史学関係
まずはSCIENCE VILLAGEの人文科学とインターネットを訪れて,関心のあるサイトを探すのが第一歩.鵜飼政志の労作歴史学関係Webサイト調査は,膨大なリンクだけでなく,歴史研究初心者向けの掲示板も設置しており,卒論を書くための様々な情報を得るのに便利.NIFTYの歴史フォーラム会議室も便利だが,会員にならないと利用できない.
歴史学研究会のページを覗くと雑誌「歴史学研究」の目次を見ることができる(Jaba Script ON)ので,専門家が現在どのようなテーマに関心をもち研究をすすめているのか,垣間見ることができる.同じく専門的なものに,東京大学史料編纂所データベースがある.本格的に史料検索したいのなら便利.同じようなものに国立歴史民族博物館のデータベースがある.
研究者が個人的に開いているものは膨大だが,ランダムに紹介すると,以下のようなものがある.
- 鵜飼政志の明治維新対外関係史
- 基礎文献案内あり
- 世界史教育の50年
- 大学院の大先輩が作っているページ(たぶん).歴史は暗記物ではないということがよく分かる.
- 豊田浩志
- 西洋古代史の手引きが便利
- 中野聡
- フィリピン−アメリカ関係史,日米関係史
- 加藤哲郎
- 専攻は政治学だが,日本現代史も
- 松原孝俊
- 韓国・朝鮮研究データベースがある.
- 水野直樹
- 朝鮮史文献目録が便利.
- 櫻井良樹
- 日本近代史に関する史料・目録がある.
- 日本教育史をやるなら,ここからスタート.
- 経済史,とくに東アジアの経済史をやるならここからスタート.
- 田中克範
- 科学史・技術史のリンク集あり
- 日本民藝館
- 日本生活史をやるなら必見
経済・経営学関係
経済関係は多いが,学問的な性格のものは日本語ではさほど多くはない.全般的にはアリアドネから辿るのがもっとも効率的.そこから,官庁統計,経済ニュースなどに行ける.経済学入門としては,名古屋学院大学の林さんの現実経済と経済的思考がよい.その他には,
経営学では北九州大学経済学部の学生弘中勝が作った経営学の部屋が入門によい.- 日本の景気・経済情報快速ネットワーク「電猫」
- その名の通り,経済統計情報のゲートウェイ
- 歌右衛門のホームページ
- 株式と経済情報
- 世界の統計情報/経済情報データベース
- 京都大学経済学部野沢さん(習ったことがある)が作成
- 日本の経済関係サーバー
- 経済企画庁作成のリンク集
- 経済と経済学のリンク
- 某大学院生大島さんが作成
- 経済学関連のリンク(日本)
- 島根大学法文学部野田さんが作成
経営学では他に,
北海道の地域経済・地域開発に関しては,まず道庁,北海道開発庁,大蔵省北海道財務局,北海道通商産業局,北海道地域総合研究所のサイトをおさえておく.地域開発に関する事例は,地域開発研究所のサイトで見ることができる.下川町の公式サイトはここ.下川町関連サイトはここにリンクされている.地域経済に関する研究水準の一端は,京都大学経済学部の岡田さんが作っている地域経済研究会の案内で知ることができる.- 経営の理論と実践
- ツールやリンク集
- ビジネス倫理学への招待
- 奈良産業大学の宮坂さんのサイト.日本的経営や経営倫理に関する文献目録
- 京都大学マーケティング広場
- 図書リスト・リンク集など内容豊富